カテゴリー「経営/戦略コンセプト」の記事一覧

CSVのエコシステム構築の型を持つ

2018-06-04 09:28 am

今年のShared Value Leadership Summitでは、エコシステムの構築が一つの重要なテーマになっていました。CSVのエコシステムについては、これまでの何度かブログに書いていますが、社会面・環境面で価値を生み出すイノベーションを創造するには、単に製品・サービスを提供するだけでは不十分なことが多く、CSV用語で言うビジネス環境を整備することが重要です。また、社会面・環境面で価値を生み出すCSVだからこそ、様々なステークホルダーのコレクティブ・インパクトが可能で、エコシステムが構築しやすいのです。今般のSummitでも、ビジネス環境/クラスターのCSVのことを”Ecosystem Investment”と言っている人もいましたが、適切な表現だと思います。

SDGsにビジネスでどう貢献するか?意思決定の考え方

2018-04-05 09:49 am

「SDGsにビジネスでどう貢献するか?」は、多くの企業で考え始めていることかと思います。企業がSDGsに貢献する基本的な方向性としては、「製品・サービスを通じた貢献:製品・サービスの提供価値を通じたSDGsへの貢献」、「経営基盤強化を通じた貢献:人材・組織づくり、サプライチェーンの生産性向上、チャネル構築、リスク軽減等、企業が長期的に価値を生み出すための活動を通じたSDGsへの貢献」、「社会的責任(負の影響の軽減)を通じた貢献:事業活動が生み出す負の影響(環境負荷、人権侵害など)を軽減・撲滅する活動を通じたSDGsへの貢献」、「社会貢献活動を通じた貢献:寄付、ボランティアなど、社会貢献活動を通じたSDGsへの貢献」があります。

課題と課題を結び付ける:炭素繊維リサイクルと気候変動への適応

2018-03-12 09:07 am

炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら、鉄の4分の1の軽さで、航空機や自動車の軽量化により温室効果ガス排出削減に貢献する優れた素材です。風力発電のタービンなどにも使用され、年間10%ずつ成長しています。また、東レが1950年第から、赤字続きにも関わらず研究開発を継続して実現した、日本企業の継続力を生かした日本型CSVの代表例です。

TCFDが求めるシナリオ分析をどう実施するか

2018-02-21 10:47 pm

世界主要国の財政・金融当局、中央銀行による金融安定理事会(FSB)が設立した、金融の安定性という観点から気候変動問題を議論する、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の報告書において、シナリオ分析にもとづく情報開示が推奨されたことで、サステナビリティ業界では、シナリオ分析が注目されています。

テクノロジー×(注目度の低い)SDGsで、SDGsのビジネス機会を考える

2018-02-07 10:21 pm

前回、植樹ビジネスというSDG13, 15などに貢献する新しい市場が生まれているという話をしました。SDG13はともかくとして、SDG15「陸域生態系」などは、ビジネス機会としての注目度は高くないと思います。一方で、そうした領域にこそ、新規性のあるビジネス機会が潜んでいる可能性もあります。生態系保全に関して、ドローンなどの新しいテクノロジーが活用されているように、テクノロジーは、新しい可能性を提供しています。テクノロジー×(ビジネスとしては余り注目されていない)SDGsで考えてみると、面白いビジネスアイデアが出てくるかも知れません。

植樹は金になる?SDGsの新しい市場

2018-02-05 09:08 am

植樹と言えば、環境面での社会貢献活動の代表格です。週末に社員が参加して植樹するのは、社員のメンタル面やチームビルディングにも効果があると思います。また、イオンは、植樹活動を社会貢献の中心に位置づけ、地域のお客さまとともに25年で約1,140万本を植樹していますが、これだけの規模で継続していると、企業のレピュテーション向上に役立っていると思います。サントリーも「水と生きるサントリー」に関連付けて、水源の涵養活動として森林整備を行っており、ブランディングにも結び付いています。このように、植樹にも経営的な意味合いがないわけではありませんが、基本的には、社会貢献活動として、リターンを求めて行っているものではないと思います。

社会課題に対応するブランディングをどう成功させるか?

2018-01-15 09:22 am

本年1月号のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー誌の論文「社会の理想と企業の成長を両立させるブランド戦略」は、企業が社会課題に対応するブランディングをどのような考え方で行っていくかについて、参考となる考え方を提示しています。ミレニアル世代で企業の社会課題への取り組みへの関心が高まっていることなどを反映し、「パーパス・ブランディング」など、企業が社会課題に対応したマーケティング、ブランディングをするケースが増えています。そうした取り組みは、成功することもあれば、失敗することもあります。如何に社会課題に対応するブランディングを成功させるか、上記論文は、対応する社会課題をどう選ぶか、取り組みを誰にどう伝えるかの考え方を示しています。

ブロックチェーンによるCSVの可能性と課題

2017-12-25 12:55 pm

ブロックチェーン技術は、信頼性・透明性の高い取引を可能とするため、複雑化するサプライチェーンのマネジメント、分散型の再生可能エネルギーの取引に活用され始めるなど、サステナビリティに関連する領域での応用も注目されています。

Bean to barチョコとESGを考慮したバリューチェーンの生産性

2017-11-13 02:41 pm

Bean to barチョコレートのMinimalは、世界各地のカカオ産地で豆の栽培や発酵乾燥などの指導を辛抱強く続け、ワインのように土地の個性が引き出されたチョコレートを作っています。この取り組みの中で、高品質のカカオ豆を農家から直接高く買い取り、農家の人々の収入と品質改善の意欲を高めています。また、カカオ農家と協働して生産手法の改善や豆の品質向上に取り組み、現地の人々の生活をさらに向上しようとしています。

米海軍に学ぶ気候変動への取り組み

2017-10-09 11:04 am

古くは孫氏からはじまり、企業戦略は、軍隊から多くを学んでいます。気候変動に対する戦略も、軍隊、特に最も気候変動の影響を受ける軍隊である米海軍から、多くを学べそうです。反気候変動のトランプ政権の意向にかかわらず、米海軍は、着々と気候変動への対策を進めています。

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