テスラモーターズ「モデルS」

2013-09-01 02:16 pm

カリフォルニアでは、テスラモーターズの「モデルS」が、ポルシェ、リンカーンなどより売れているとのことです。EVとして、エコだけではなく、普通にクルマとしての魅力で、確固たるポジションを確立しつつあるようです。

米国で信頼の高いコンシューマー・レポートで過去最高評価を得る、米自動車業界誌でカー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、「モデルS」は、クルマとして高い評価を得ています。さらには、全米高速道路交通安全委員会(NHTSA)の安全試験で、史上最高の評価を得るなど、安全性能も非常に優れています。

スポーティーさとラグジャリーさを併せ持つデザイン、ポルシェ並みの加速性能、多様な機能を持つタッチパネルディスプレイなど、様々な魅力を持ち、しかも安全。従来のEVの欠点である航続距離についても、500km近くを実現しており、充電時間についても、45分で満タンにできるほか、テスラステーションでは、20分で50%程度充電できるスーパーチャージャー、90秒で満タンのバッテリーに交換するバッテリースワップという選択肢も用意しています。

価格は、700万円程度と安くはありませんが、高級車としてみれば、特別に高いわけではありません。航続距離と並んでEV普及のネックとなっているのが価格ですが、高所得者層にとっては、大きな問題ではないでしょう。高級車セグメントは、EVのような製品を普及させるには、良いターゲットです。以下のテスラCTOのジェービー・ストローベル氏の言葉は、テスラが、そうしたポイントを良く理解していることを示しています。

「自動車メーカーが開発するEVの多くは、実用的なコンパクトカーでした。当時のEV性能では、1回の充電で走れる距離が短いために通勤や近所での買い物といった限定的な用途を想定したからでしょう。でも私たちは、IT業界で成功したエンジニアが乗りたいと思ってくれるスタイリッシュなエコカーを作ろうと考えました。プレミアムカーのように誰もが憧れるエコカーを作ることが、EV普及への近道だと考えたからです。」

「モデルS」の成功に対しては、パナソニックのリチウムイオン電池セルの供給、資本提携するトヨタの開発や生産におけるサポートなど、日本企業も少なからぬ貢献をしています。しかし、「モデルS」のようなクルマのコンセプトを描き、それを実現することは、今の日本企業には難しいかも知れません。

テスラ「モデルS」は、製品・サービスのCSV/シェアード・バリューの好事例です。日本企業が「モデルS」のような製品をどうすれば生み出せるようになるか、または、日本企業の現状に即した形でCSV/シェアード・バリューを如何に生み出すことができるか、両面で考えていきたいと思います。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/clean_tech/tesla-outsells-porsche-buick-lincoln-california

www.greenbiz.com/blog/2013/08/21/tesla-model-s-rated-safest-car-all-time

monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1208/10/news047.html

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