アデランスのCSV/シェアード・バリュー

2013-09-11 05:08 pm

昨日、アデランスの「事業と一体化した戦略的CSR」の話を聞いてきました。創業者復帰後のCSRを通じた従業員の意識向上、CSR予算がない中での営業予算の活用、「キャッツ」上演に向けた劇団四季との舞台用ウィッグの共同開発など、興味深い話が満載でしたが、個人的に最も面白いと思ったのは、病院内理美容室の展開です。

アデランスでは、抗がん剤治療などで脱毛している患者様のために、病院内理美容室を展開し、ウィッグ商品やアフターケア、日常の頭髪への技術サービスなどを提供しています。この病院内理美容室が面白いと思ったのは、アデランスとしては、患者様へのサービス提供から利益を上げようとは考えていないのですが、患者様の家族、病院職員、来訪者の方にも利用頂いており、そちらから利益を上げ、十分ビジネスとして成り立っているところです。

これは、「市場の二面性」のビジネスモデルです。ある顧客グループが別の顧客グループの費用を補うものです。具体的には、女性は入場無料、男性は有料のバー、子どもは入場無料、大人は有料の博物館などがそれに当たります。CSV/シェアード・バリューに当てはめると、社会的課題に対応する部分における顧客に対しては、製品・サービスを無料または安価に提供し、それ以外の顧客からの収入でそれを補うものです。CSV/シェアード・バリューの収益モデルを検討する場合の1つのオプションになるでしょう。

別の話になりますが、個人的には、男性用のウィッグを、女性が化粧をするように気軽に利用できるようになると良いと考えています。そのためには、競争基盤/クラスターのCSVの一つである「需要条件の創造」により、市場/消費者の意識を変えることが必要となります。有名人を使ったキャンペーンなどにより、ウィッグをもっと気軽なものにしていってもらえればと考えています。

上記質問をぶつけてみたところ、アデランスとしてもそうした方向に持っていきたいとのことでした。期待したいと思います。

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