椀子ヴィンヤード

2014-03-10 09:23 am

最近は、CSVの講演などで、CSV本部を設立したキリンの方とご一緒させて頂くことも多いのですが、キリンのCSVの取り組みの一つに、椀子(マリコ)ヴィンヤードがあります。

マリコ・ヴィンヤードは、キリン子会社のメルシャンが、長野県上田市丸子に持つブドウ園です。1999年に、国産ワインの品質向上を目指して、自社管理栽培を行う計画が進む中、土壌や気候などのブドウ栽培適地を絞り込んだ上で、たどり着いた場所です。「マリコ」という名は、6世紀後半にこの一帯が欽明天皇の皇子「椀子(まりこ)皇子」の領地であったという伝説に由来しています。

マリコ・ヴィンヤードは、2003年に開園しました。しかし、気候や土壌はワインづくりに適していたものの、以前、この場所は遊休農地となっていたため、農地としての環境整備が必要でした。そこで、地域のボランティアの方々の協力も得ながら、農地の環境を整え栽培を続けました。その結果、7年後の2010年に、ファーストヴィンテージとなるワインを限定発売することができました。そのワインは、「マリコ・ヴィンヤードソーヴィニオン・ブラン」が国産ワインコンクールで3年連続金賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

このマリコ・ヴィンヤードは、上田氏の遊休荒廃農地20h程度を有効活用することで、地域の活性化に貢献しつつ、シャトー・メルシャンのブランド向上と販売増加に貢献するというCSVの好事例です。現在は、自社管理だからこそできる思い切った試験・最高品質への挑戦をさらに進めています。

マリコ・ヴィンヤードは、一般には販売されていないため、これまで飲む機会がなかったのですが、先日、「マリコ・ヴィンヤードソーヴィニオン・ブラン」を戴く機会がありました。基本的に軽めの品種であるソーヴィニオン・ブランのワインは、味の繊細さ、きめ細かさが重要だと思っています。マリコは、樹齢の若い木から作られているということもあり、瑞々しい印象でしたが、その中にも繊細さ、エレガントさが感じられ、美味しく戴きました。

最近は、日本のワインもかなりレベルが上がっています。ものづくりに活かされている日本人の丁寧さや几帳面さ、こだわりは、幅広く農産物・農産加工品にも活かせるはずです。ワインに適した気候や土壌の土地を探し、CSV/シェアード・バリューの視点で、地元とも協力しながら、農地の環境を整え、品質の高いものを作り上げたマリコ・ヴィンヤードの取り組みは、ワインのみならず、様々な農産物・農産加工品にも参考となると思います。

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