サウスウェスト航空のアップサイクル

2014-08-14 07:17 am

サウスウェスト航空の“アップサイクル”プログラムである“LUV SEAT”は、なかなか面白い取り組みです。“アップサイクル”とは、廃物や使われなくなったものを、新しい素材やより良い製品に変換し、価値を高めることです。

サウスウェスト航空は、2012年以降、保有するボーイング737-700の内装を、軽く、環境にやさしいデザインに変更しています。まず、皮製のシートを交換しましたが、その結果、80,000座席分の大量の皮が出ました。“LUV SEAT”は、これをアップサイクルするプログラムです。まず、ソーシャルメディアを活用し、皮を社会に役立つ用途に使用してくれるNPOなどの組織を見つけました。

NPOなどの支援を得て、座席として使用されていた皮は、現在までに、ケニアのナイロビでは、公衆衛生のキャンペーン用サッカーボールや足を寄生虫から守るための靴などとして第2の人生を送っています。これらのプログラムは、地元の子ども達が生計を立てるスキルを身に付ける教育プログラムの一部となっています。

マラウイでは、女性や少女の教育のために使われています。米国では、タブレットやスマートフォンのカバーなどのアクセサリーなどに使われ、他の材料を生産した場合に必要だった4,000万ガロンの水を削減しています。

座席の交換は2013年に完了し、皮の供給には限度がありますが、サウスウェスト航空は、この経験を今後、ピーナツの袋、航空機の金属、カーペットなど、他の材料にも生かそうと考えています。

新しい内装デザインとナビゲーションシステムにより、サウスウェスト航空の燃料効率は向上し、コスト削減につながっています。その結果として生み出される廃物を再利用するのは、良いことです。しかも、アップサイクルという視点で、NPOなどと協働し、途上国の発展などに役立てるというのは、素晴らしいと思います。CSVというよりは、筋の良い社会貢献という感じですが、アップサイクルの新しい可能性を拓く活動です。

(参考)

www.greenbiz.com/blog/2014/07/25/southwests-innovative-upcycling-experiment-0

 

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