製品やプロモーションで女性活躍を促進する

2014-09-01 09:49 am

最近、女性活躍が注目されています。日本では、国家レベルでは、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足への対応、女性を活用することでGDPが15%程度上がるという試算があるように経済の活性化、企業レベルでは、団塊世代の一斉退職への対応、女性の感性を活かした魅力的な商品・事業の創出など、主に経済的観点から、その必要性が叫ばれています。

個人的には、経済的メリットを語るまでもなく、男女の役割に関する時代に合わない固定観念を払拭し、この固定観念に基づき設定された様々な仕組みを変えていくことが必要だと思っています。時代に合わない固定観念や仕組みは、社会や組織の非効率や個人の不満を生み出します。戦争の時代や仕事に肉体的強靭性が必要とされた時代には、夫は外で働き、妻は家を守るといった役割分担が適切だったのでしょうが、生産活動に知識や感性が重視される現代では、性別で仕事や家庭の役割分担をする必要性は、薄れています。性別ではなく、個人の志向や適性によって分業する社会にしていく必要があります。

企業で女性活躍を進める中で、男性からすれば女性の意識が変わる必要がある、女性からすれば男性の意識が変わる必要があると、良く聞かれるように、男女双方の意識を変えることが大きな課題となっています。しかし、社会の男女の役割分担に対する固定観点は、家庭や学校などで子供の頃から培われているもので、変えるには時間がかかります。

最近は、こうした課題に対し、女性の意識を変える製品を開発したり、プロモーションを行なったりする企業が出てきています。

米玩具メーカーのマテルは、2010年からキャリア志向のバービー人形のシリーズ「I can be(私もできる)」をスタートし、これまでにコンピューターエンジニア、大統領や宇宙飛行士のバービー人形を発売しています。最近、これに「起業家」のバービー人形が加わりました。テクノロジー業界で、女性起業家の欠乏が深刻な問題とされている中で、面白い取り組みです。この起業家バービーには、実在の10人の女性起業家がロールモデルの役割を果たしており、これら女性起業家とタッグを組んで、独自コンテンツを発信しています。

レゴも、商品の男女の職業に偏りがあるとの指摘を受けて、女性の科学者、宇宙飛行士、考古学者などの商品を発売しています。また、P&Gの生理用品ブランド「Always」やベライゾンは、女性らしさに対する固定観念を払拭するためのプロモーションビデオをリリースしています。

www.always.com/en-us/likeagirl.aspx

www.verizon.com/powerfulanswers/inspirehermind/

こうした製品やプローモーションは、子供の頃から、女性が起業家や科学者として活躍することが当たり前であるという意識を培うことに貢献します。一方で、男性の意識を変える取り組みのほうは、どうでしょうか?女性の活躍を支える男性、家庭を守る男性などを主役にしたマンガや玩具などは、あるんでしょうか?イクメンなども、特別ではなく当たり前という意識を醸成していく必要があるでしょう。こうした意識を変える取り組みは、時代に対する感度とマーケティングノウハウを持つ企業がCSVとして行なうことが効果的だと思います。

(参考)

www.sustainablelifemedia.com/news_and_views/behavior_change/aarthi_rayapura/toymakers_advertisers_encouraging_young_girls_redefin

 

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