銀だこのCSV

2014-11-06 08:57 am

たこ焼きの「築地銀だこ」を運営する、ホットランドが先般東証マザーズに上場しました。参入が極めて容易な「たこ焼き」ビジネスで上場を果たしたのは、異例のようです。この「異例」の上場を支えたのが、CSVの取り組みです。

銀だこは、創業者の佐瀬守男社長が、愛車を売った40万円を元手にスタートしました。当初は、スーパーの敷地内で、たこ焼きのほか、焼きそば、大判焼きなどを売っていましたが、ある時期から、焼きたてを提供でき、家族みんなでつつきあえる「共食」の食べ物であるたこ焼き1本に絞り込みました。その後、佐瀬社長が全国のたこ焼きを食べ歩きながら、味や焼き方を改善していき、事業も順調に成長しました。

しかし、店舗が100店を超えた頃から、タコの調達に苦労するようになりました。300店を超える頃には、銀だこが輸入するタコは年間2,000トンにのぼり、日本のタコ輸入量の1割を占めるようになり、安定調達が難しくなりました。そこで、銀だこは、バリューチェーンのCSVによるタコの安定調達に乗り出しました。

世界中で契約漁業による自社調達を開始し、タコをとらない、タコを食べない国では、タコの取り方をゼロから指導して、タコ漁を展開しました。さらに、加工用には国内工場で体制を整え、宮城県石巻市で世界初の本格的なタコの養殖体制も整備しました。こうした取り組みは、地域の発展に貢献しています。

このように銀だこは、タコの安定調達と地域の発展を両立するバリューチェーンのCSVで事業の成長に伴う課題に対応しました。銀だこがタコにこだわりCSVを実践できた背景には、銀だこの佐瀬社長の「和のファーストフードであるたこ焼きと、共食という文化を世界で発展させたい」という想いがあると思います。高邁な目的は、視座を高め、人を惹きつけ、CSVを通じた事業の成功を導くものです。

(参考)

「たこ焼きの銀だこが、上場を果たしたワケ」東洋経済オンライン

toyokeizai.net/articles/-/50709?page=2

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