ジェットブルー航空のビジネス環境のCSVとしての自然保全

2015-01-01 08:16 am

自然環境も企業の競争力を支えるビジネス環境の一つです、例えば、自然環境に依存する原材料を使用している産業では、自然環境を保全することが、持続的な原材料調達のために必要です。最近は、こうした自社事業が自然環境に依存することを理解し、その保全に取り組む企業も増えています。飲料企業が水源保全の取り組みを行ったり、漁業資源を原材料として使用する企業が、持続可能な漁業を推進したりしています。

全ての企業は、影響の大小はあるものの、何らかの形で自然資本に依存しています。多くの企業が社会貢献活動の主要テーマとして、「環境」を掲げていますが、自社事業が依存している自然環境を保全・強化する「戦略的社会貢献活動」を行なうことが望ましいでしょう。それは、「ビジネス環境のCSV」となります。さらに、同じ自然環境に依存している企業が複数ある場合には、それらの企業が協働して自然環境保全に取り組みと、より効果的でしょう。

低運賃と高品質のサービスを両立させ、航空不況時にも継続して利益を出し続けている米国のLCC(格安航空会社)ジェットブルー航空は、海洋保護財団と経営コンサルティング会社A.T.カーニーとともに、自社事業の財務の健全性が、生態系の健全性に依存しているとのレポートを発行しています。具体的には、カリブ海の自然を保全することが、カリブ海に多数の路線を持ち、年間180万人の旅行者を運んでいるジェットブルー航空の収益に貢献することを、定量的に算出しています。ゴミのない砂浜、ターコイズブルーの海、さんご礁、マングローブなどの自然があるからこそ、旅行者がジェットブルー航空を利用して、カリブ海を訪れていますが、その影響を定量化しています。

カリブ海の自然環境に依存しているのは、ジェットブルー航空だけではありません。カリブ海クルーズなどは、観光産業の中でも注目されています。カリブ地域全体が、観光業に大きく依存しています。一方で、この重要なカリブ海の自然環境の破壊が続いています。ジェットブルー航空は、カリブ海の自然破壊を懸念し、それを可視化して、地域、ビジネスが協働して対策を進めるための第1歩としてレポートを発行しました。ジェットブルー航空は、自社がカリブ海の自然保全に取り組むだけでなく、地域や旅行産業を中心とした、他の企業を巻き込んで、カリブ海を守ろうとしています。「ビジネス環境のCSV」は、このように他社、地域等を巻き込んで、社会にインパクトをもたらすことができます。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/new_metrics/sustainable_brands/report_jetblue_ocean_foundation_finds_direct_correlati

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