2014年の最も重要なサステナブル・ビジネス・ストーリー

2015-01-08 09:05 am

ハーハード・ビジネス・レビューの「2014年の最も重要な10のサステナブル・ビジネス・ストーリー」という記事で挙げられていたストーリーの中で、面白いと思ったものを3つ紹介します。

1つ目は、「戦略やミッションが短期志向に勝り始めている」です。米国の大手ドラッグストアCVSは、CVSヘルスと名称を改め、タバコの販売を中止しました。「健康」を企業戦略の中核に据え、その戦略と整合しないタバコの販売は、20億ドルの売上がありましたが、止めることにしました。短期の業績を気にしていると、なかなかできない決断です。また、最近環境への投資を進めているアップルCEOのティム・クック氏は、「アップルのグリーンな投資、長期視点での投資が気に入らないアンチ環境派の投資家は、アップルに投資しないで頂きたい」という旨の発言をしています。4半期報告を気にするよりも、このように、ミッションや目的に基づく戦略に忠実であるほうが、長期的に成功すると考える経営者が増えています。

2つ目は、「競合企業による革新的コラボレーション」です。競合同士が、業界の長期的競争力を維持・向上するため、将来の競争阻害要件を排除したり、競争基盤を高度化するために協働する例が出てきています。ウォルマートとターゲットは、パーソナル・ケア製品のバリューチェーンに関わる消費財メーカー、化学メーカー、香料メーカーなどを巻き込み、人体への影響など様々な課題に協働で取り組もうとしています。また、ゴールドマン・サックス、ジョンソン&ジョンソン、ペプシコ、P&G、ユニリーバ、ウォルマートなどが、廃棄物リサイクルのインフラ整備のための投資で協働しています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1512#.VK07EViCjIU

こうした「非競争分野における協働」は、日本でも行われていますが、現時点では、海外のほうが1歩先を行っているようです。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=475#.VK1TCFiCjIU

3つ目は、「女子高生がコカ・コーラやペプシを動かす」です。ミシシッピー州の女子高生が15歳のとき、コカ・コーラやペプシの飲料に含まれる食品添加物の臭素化植物油(BVO)に、神経発達障害や甲状腺ホルモンの変質などの副作用があることを知り、オンライン署名プラットフォームChange.orgで、25万の署名を集め、両社にプレッシャーをかけました。結果、両社は、BVOの使用をやめました。ソーシャル・メディアは、人々に大企業や社会を動かす力を与えています。NGOなどは、このソーシャル・メディアを上手に使い、企業に変革を促しています。

1つ目は、全社的なCSV推進に関連する動き、2つ目は、CSV推進の新しい形態、3つ目は、CSV/CSRを促す社会のトレンドに関する動きです。CSVは、こうした動きの中で、戦略としての価値を高めています。

(参考)

hbr.org/2014/12/the-10-most-important-sustainable-business-stories-from-2014

gigazine.net/news/20130206-pepsico-stop-using-bvo/

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