家電の新しい方向性:ワールプールのNGOなどとの協働

2015-01-12 01:59 pm

毎年1月にラスベガスで開催される世界最大級のIT・家電展示会、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)が、今年も開催され、世界中のメーカーが最新製品を紹介しました。最新テクノロジーニュースを発信しているWIRED.jpの記事では、ウェアラブル、ヴァーチャルリアリティー、量子ドット、4K、コネクテッドホームなどが、今年の注目テクノロジーと紹介されています。

wired.jp/2015/01/04/what-to-expect-ces-2015/

禁煙を支援する電子ライター、赤ちゃんの体温と居場所をトラッキングするおしゃぶりなど、社会的課題に対応するユニークな製品もいろいろ紹介されています。

eetimes.jp/ee/articles/1501/08/news055.html

米国の白物家電大手のワールプール・コーポレーションは、人工知能により家族の行動パターンを学習するサーモスタット技術を持つグーグル傘下のネスト・ラボと連携して開発したスマートな洗濯機と乾燥機(Smart Top Load Washer and Dryer)をCESで紹介しています。「家族が外出している」とサーモスタットが判断すると、洗濯機や乾燥機をゆっくり運転させるなどして電力の消費を抑えたり、電力料金が高い時間帯を避けて運転することができます。

このSmart Top Loadは、社会貢献活動と連携したはじめてのスマート家電でもあります。途上国や貧困層の劣悪な住まいの問題解決に取り組む国際NGOハビタット・フォー・ヒューマニティ(ハビタット)と協働し、洗濯や乾燥のたびに、利用者がワールプールのモバイルアプリのプログラムを通じて、ハビタットに寄付することができる仕組みを開発しました。ワールプールは、以前からハビタットが北米で新たに建設するすべての住宅に冷蔵庫やレンジを寄付するなど、ハビタットと深い関係を持っていましたが、今般、それを製品にまで展開しました。大部分の家庭で毎日行われる洗濯や乾燥といった家事を通じて、困っている家庭を助けることができる仕組みを創り、家事に新たな価値、刺激をもたらしています。

また、ワールプールは、CESで、P&Gとのコラボレーションで、10分で衣類をリフレッシュするSWASHを紹介しています。衣類の微細なミストと熱を加えることでシワを伸ばし、消臭して型崩れを修復する新ジャンルの家電です。短時間の衣類ケアにより、洗濯やドライクリーニングの回数を減らせますので、精査は必要ですが、SWASHは、環境に優しいように思います。SWASHでは、吹き付けるミストをP&Gが、製品本体をワールプールが担当しています。洗濯機メーカーと洗剤メーカーは、衣類をきれいにするという目的を共有していますが、こうした目的を共有する企業同士のコラボレーションは、もっとあっても良いように思います。

ワールプールは、ネスト・ラボ、P&Gなどの他業界に加え、NGOとも協働しています。特に、NGOとの協働は新しい取り組みで、家電としてのユニークな価値を提供しています。これからの家電などは、最新技術を追求するだけでなく、人間的な新しい価値を追求することも必要かも知れません。

(参考)

www.justmeans.com/blogs/whirlpool-corp-displays-new-collaborations-at-ces-2015-looks-into-the-future

www.sustainablelifemedia.com/news_and_views/products_design/sustainable_brands/whirlpool_imagines_smart_homes_conscience_ces_2015

japanese.engadget.com/2014/07/29/10-swash-p-g-whirlpool-1-499/

www.nikkei.com/article/DGXNASGM2500L_V20C14A6000000/

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