多様性の市場

2015-02-12 09:10 am

現在、日本企業の人材関係の取り組みにおいては、女性活躍を含むダイバーシティ推進が、最も注目されるイシューの1つとなっています。社内におけるダイバーシティの推進を適切に行うことは、従業員の生産性を向上させる「バリューチェーンのCSV」となります。

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一方で、社会におけるダイバーシティ推進の動きは、「製品・サービスのCSV」の機会にもなります。女性活躍に関する製品・サービスのCSVについては、以前にも述べています。

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ダイバーシティに関する製品・サービスのCSVの機会は、女性活躍に限りません。最近注目されているハラル市場もその一つです。イスラム教徒に対しては、食材や食品の調理方法、製品の運搬などに関する様々な規則をクリアして、ハラル認証を取得した商品を提供することが必要です。現在イスラム教徒の人口が約16億人で、ハラル市場は、200兆円とも、300兆円とも言われています。イスラム教徒の人口は、今後さらに増加し、2030年には、約22億人になると予測されています。

韓国LG電子は、イスラム教徒向け携帯電話「メッカフォン」を販売しています。1日5回の礼拝時間をアラームで知らせてくれる上、携帯電話に内蔵されたコンパス機能がメッカの方角を表示してくれるこの製品は、発売と同時に爆発的な人気を読んでいます。また、カシオ計算機は、同様な機能を持つイスラム教徒向け腕時計「PRAYERS COMPASS」を販売していますが、2012年の発売以降、2年で累計40万台以上を売り上げるヒット商品となっています。

ダイバーシティ関連で、今後注目すべき市場としては、LGBTがあります。欧米の多くの国で同姓結婚が認められ、アップルCEOのティム・クック氏が、ゲイであることをカミングアウトするなど、欧米を中心に、社会のLGBTに対する受容レベルは、確実に高まっています。また、LGBT市場は世界で100兆円を超えるとされ、日本でも、電通総研の調査によれば、人口の5.2%がLGBTで、LGBT市場規模は、5兆7,000億円とされています。

LGBTに対応したサービスとして、ソフトバンクは、ゲイやレズビアンのカップルも家族と認め、「家族割」を提供しています。東京ディズニーシーは、レズビアンカップルの結婚式をサポートしています。また、ワコールの胸を小さく見せるブラジャーは、身体が女性で心は男性というトランスジェンダーのニーズに応え、ヒットしています。

イスラム教やLGBTへの配慮は、今後、優秀な人材を獲得し、従業員の生産性を向上させるために確実に必要となります。また、社会のダイバーシティが今後さらに進むと考えられる中、様々な形態のダイバーシティが事業機会となっていくでしょう。

(参考)

president.jp/articles/-/12589

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