トライセクター・コラボレーションによるCSVの推進

2015-03-23 08:31 am

CSVでは、コラボレーションが重要であることは、このブログでも再三述べています。CSVは、社会的課題に対応するという共通目的があるため、政府、市民、企業のトライセクターでコラボレーションできることに特長があります。さらには、共通の社会的課題に取り組む企業による、業種を超えたコラボレーションもやりやすいのではないかと思います。

CSVの実現にあたっては、「社会的課題を知る」⇒「解決策(製品・サービス)を生み出す」⇒「バリューチェーンを構築する」⇒「ビジネス環境を整備する」という基本ステップにより、新しい市場を創造することが求められます。これらのステップのそれぞれで、コラボレーションがカギとなります。

まず、社会的課題を知るには、社会的課題に取り組んでいる研究者やNPOの方などの専門家との対話が有効です。可能であれば、NPOの方などに協力頂き、現場を直接体験すれば、社会的課題に対するより良いインサイトが得られるでしょう。

解決策を生み出すのは、基本的に企業が中心となりますが、専門家にアイデア出しや実現性検証に協力してもらうことも有効ですし、解決策の具体化にあたっては、他企業との連携が必要となるケースもあるでしょう。CSVは、社会問題の解決を旗印としたオープン・イノベーションもやりやすいと思います。

そして、CSV推進に向けて必要なリソースを獲得し、バリューチェーンを構築します。資金については、政府に加え、対応する社会的課題によっては、国際機関、慈善団体から獲得できる可能性もあります。また、バリューチェーン構築は、基本的に他企業と協働することになると思いますが、途上国の社会的課題に対応するCSVなどでは、市民セクターと協働する“ハイブリッド・バリューチェーン”の構築が有効なケースもあります。

それから、製品・サービスのCSVの市場を創造するために、ビジネス環境を整備します。典型的な手法としては、社会的課題に対する消費者の意識を高める“コーズ・プロモーション”があります。政府や市民セクターと協働し、社会的課題に対する消費者の啓発活動を行ない、市場を創造します。また、政府、市民セクターと協働し、CSVを通じた社会問題解決を促進する制度的枠組みを作り、市場を創造することもできます。

このように、CSVによる市場創造では、トライセクター・コラボレーションが重要です。クレアン、CSV開発機構が持つ政府、市民セクターとのネットワークを活用、さらに広げつつ、トライセクター・イノベーションによるCSVをどんどん推進・支援していきたいと思います。

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