ウォルマートに観るCSV思考・マインドセット

2015-04-01 02:20 pm

以前ブログでも書いていますが、ウォルマートは、その巨大なサプライチェーンの影響力を活かして、サプライヤーにサステナブルな取り組みを促すため、「サステナビリティ・インデックス」で、サプライヤーを評価しています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=169#.VRYWHViCjIV

当初は、環境、社会面での取り組みが不十分な企業をサプライチェーンから外していくためにインデックスを使うのかと思っていましたが、それよりも、ウォルマートとサプライヤーが共に価値を創造していくCSV思考で、この指標を活用しようとしているようです。

ウォルマートは、最近、「サステナビリティ・インデックス」で高い評価を得たサプライヤーの商品だけを集めたオンラインショップ「サステナビリティ・リーダーズ」を開始しました。ショップ内では、サステナビリティ・インデックスの評価が分かりやすく開示されており、特に評価が高いサプライヤーの商品には、”Made by Sustainability Leader”というラベルがついています。

この取り組みを通じて、消費者にサステナブルな企業についての情報をオープンにし、消費者を啓発しつつ、サプライヤーがサステナブルな取り組みを行うよう促しています。サステナビリティ・インデックスを、優れた企業を評価し、売上が上がるようサポートするという、いわば「褒めて育てる」ツールとして使っています。消費者も巻き込みつつ、サステナブルな市場を創り、ウォルマート、サプライヤー、そして社会に価値を創造しようというCSVの取り組みです。

ウォルマートは、また、P&G、ケロッグ、モンサント、ペプシコなどと、サステナブルな農業とリサイクルでのイノベーションを加速することで、合意するなど、コラボレーションによるCSVにも力を入れています。P&Gと協働で、すべての液体洗濯洗剤の使用に必要な水を25%削減するなど、具体的な目標も掲げています。また、コカ・コーラ、ゴールドマン・サックス、ペプシコ、P&G、ユニリーバなどとともに、“Closed Loop Fund”というリサイクルのインフラへの投資のために1億ドルを調達する取り組みを進めています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1512#.VRYjP1iCjIU

さらには、競合であるターゲットともコラボレーションしています。ウォルマートとターゲットは、パーソナル・ケア製品のバリューチェーンに関わる消費財メーカー、化学メーカー、香料メーカーなどを巻き込み、人体への影響など様々な課題に協働で取り組もうとしています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1715#.VRYkI1iCjIV

こうしたウォルマートの動きには、「オープン」、「コラボレーション」、「褒めて育てる」など、CSVを進めるために必要な思考・マインドセットが観察されます。

(参考)

sustainablejapan.jp/2015/03/22/walmart-sustainability-leaders/14527

www.sustainablebrands.com/news_and_views/organizational_change/sustainable_brands/walmart_hosts_sustainable_product_expo_accel

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