サーキュラー・エコノミーのビジネスモデル

2015-04-30 08:59 am

前回サーキュラー・エコノミーを促進するトレンドをご紹介しましたが、今回は、サーキュラー・エコノミーのCSV推進の参考として、アクセンチュアのレポートで紹介されている5つのビジネスモデルを紹介します。

1つ目は、「資源の循環供給(Circular supplies)」。資源不足が懸念される中、資源の継続的な供給に貢献するビジネスモデルを創り出すものです。希少資源を原材料とする商品を取り扱う企業には、特に重要で、希少資源を再生可能、リサイクル可能または生分解性の資源に代替できれば、高い価値を生み出します。前回もご紹介したDSMは、とうもろこしの食べずに廃棄される部位を用いてバイオエタノールを開発しており、食糧不足の懸念に対応して、食資源を使わずに、再生可能エネルギーを供給しています。

2つ目は、「資源の回復利用(Resource recovery)」。廃棄物を再利用して価値を生み出すビジネスモデルで、クローズド・ループ・リサイクル、産業共生、Cradle-to-Cradle設計などが該当します。ウォルト・ディズニーは、レストランの食物廃棄物を回収し、嫌気性消化設備でバイオガスに変換し、ホテルやテーマパーク要に発電するとともに、残った廃棄物を肥料としています。

3つ目は、「製品の寿命延長(Product life extension)」。製品の寿命が来たら廃棄するのではなく、再生、修理、アップグレードなどにより、製品のライフサイクルを延長するビジネスモデルです。キャタピラーは、顧客に販売した部品の寿命が来たら回収し、高い再生産技術で新たな部品として再生するREMAN(Remanufactured Products)プログラムを展開しています。このプログラムは、廃棄物やCO2排出だけでなく、生産コストも削減しています。

4つ目は、「シェア・プラットフォーム構築(Sharing platform)」。所有の必要性や使用頻度の低い製品や資産をシェアし、製品の利用効率、生産性を高めるビジネスモデルです。シェアリングに関しては、輸送のLyft、RelayRides、BlaBlaCar、宿泊のAirbnb、近隣支援のTaskRabbit、NeighborGoodsなど、最近多くのビジネスモデルが生まれています。

5つ目は、「製品のサービス化(Products as a service)」。製品を購入して所有するのではなく、製品のリースや、利用頻度に応じて支払うビジネスモデルです。使う側にとっては、初期投資が不用で経費として予算が立てやすくなるほか、オペレーションに関する人材やノウハウが不用となります。サービスを提供する側にとっては、顧客との関係強化や安定収入につながるほか、効率的なサービス提供のノウハウが蓄積されます。フィリップスは、照明をサービスとして提供しています。フィリップスが照明と設備を所有しつつ、効率的なコントロールと保守をサービスとして顧客に提供しています。これにより効率の良い照明の利用が広がり、省エネやCO2排出削減にもつながります。

前回ご紹介したトレンドもあり、サーキュラー・エコノミーには1兆ドルの機会があると言われています。今回ご紹介したビジネスモデルは基本的なものですが、これ以外にも様々なビジネスモデルが考えられるでしょう。多くの企業において、サーキュラー・エコノミーにおいて何ができるか、検討してみる価値があるでしょう。

(参考)

www.greenbiz.com/article/5-business-models-put-circular-economy-work

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