ダイバーシティとしてのソーシャル人材活躍

2015-10-12 09:44 am

グーグルは、過去1年で人材の多様性促進戦略に1億1,500万ドルを投じ、今後さらに1億5,000万ドルを投じる予定とのことです。グーグルが昨年発表した社員の多様性に関する調査結果によれば、グローバルで女性社員が30%、専門技術職では17%、米国内では、白人61%、アジア系30%、アフリカ系米国人2%、ヒスパニック3%となっており、多様性が十分でないことに危機感を持っていることが、その背景にあります。

グーグルは、社員の多様性促進に関連して、同社のエンジニアを黒人に開かれた大学に送り込み、コンピューター科学の教育課程を刷新する手助けをする、マイノリティーや女性が経営する小さな会社のテクニカルサポートをする、従業員が就業時間内に社内や地域で多様性に関するプロジェクト活動に専念できるようにするなど、自社事業に関わる領域を中心として社会の多様性を促進する、ビジネス環境のCSVも進めています。

グーグルがダイバーシティに力を入れるのは、各種調査において、従業員に多様性のある企業のほうが、より創造的な仕事をし、より大きな利益を上げていることが明らかとなっているからです。

現在の企業におけるダイバーシティは、性別、国籍、人種、年齢など、外見で分かる属性を中心に取り組みが進められていますが、価値創造の観点からは、知識、感性、思考様式など、外見では分からない多様性をうまく取り入れることが重要です。もちろん、企業という組織においては、理念や価値観を共有することが前提ですが、大きな方向性を共有する中で、多様性を適切にマネジメントすることが求められます。

多様性の観点からは、「企業は利益が第一」と考える人もいれば、「企業は社会価値を生み出すことが第一」と考える人もいる。「競合に勝つことに喜びを感じる人」、「顧客に満足してもらうことに喜びを感じる人」、「社会問題を解決することに喜びを感じる人」などが互いを理解しつつ、共有する組織の目的を追求するというのが、望ましいと言えます。

個人的には、現在の短期利益が求められるビジネス環境において、社会に対する感度が高い人、自分や組織のリソースを使って如何に社会問題に取り組めるかを考えることに関心がある人たちが十分活かされていないのではないかと思っています。従業員の多様性の観点から、そうしたソーシャル人材を活かすことは、企業の競争力を向上すると思います。多くの企業のダイバーシティ戦略の中でも、考えてもらいたいところです。

(参考)

wired.jp/2015/10/05/google-diversity-nancy-lee/

 

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