ユニークなコラボレーション事例:ユニリーバ、グラクソ・スミスクライン

2015-10-28 10:01 pm

前回、海外事例からビジネスモデルを学ぶということを書きましたが、海外から学ぶということでは、コラボレーションについても、大いに学ぶところがあるでしょう。

他企業やNGOとのコラボレーションによる社会的課題への啓発、途上国における市場開拓などについては、これまでも何度か書いています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1656#.Viw-kViCjIU

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1982#.Viw27ViCjIU

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1970#.Viw2PViCjIU

上記以外のコラボレーション事例で、最近面白いと思ったのは、ユニリーバの”Foundry IDEAS Platform”と、グラクソ・スミスクライン(GSK)の”Supplier Exchange”です。

ユニリーバの”Foundry IDEAS platform”は、消費者や社会起業家などとのコラボレーションにより社会的課題を解決し、ユニリーバのCSVビジョンであるサステナブル・リビング・プランを実現しようとするものです。

Foundry IDEASでは、現在、「2020年までに100万人が衛生的なトイレにアクセスできるようにする方法」「より快適でサステナブルな未来のシャワーの発明」「アフリカの数百万の女性がもっと栄養のある料理ができるようにする方法」の3つの課題が投げかけられており、これらの課題に関心のある人は、誰でもアイデアを出し、他人のアイデアを発展していくことが出来ます。各課題における最も優れたソリューションについては、それを試行し実現する機会が与えられ、ユニリーバの専門家もその実現を支援します。

GSKの”Supplier Exchange”は、サプライヤーとのコラボレーションで、環境負荷を軽減しようとするものです。GSKは、500以上の主要サプライヤーに対し、エネルギー効率を高め、環境負荷を軽減するアイデアを共有・活用するよう求めています。これによりGSKは、バリューチェーン全体で2020年までにカーボンフットプリントを25%削減する目標を実現しようとしています。

GSKのカーボンフットプリントの40%は、原材料の調達に由来しており、サプライヤーとの協働によるカーボン排出削減は急務です。一方で、各サプライヤーが占めるカーボンフットプリントへの影響はすべて1%未満で、サプライヤーの65%は、エネルギーコストを削減する有効なプログラムを持っていませんでした。そのため、カーボンフットプリントを削減するためには、多くのサプライヤーとの協働が必要な状況でした。

そこで、GSKは、サステナブルビジネスのコラボレーション・プラットフォームである2degreesの協力を得て、Supplier Exchangeを立ち上げました。Supplier Exchangeでは、大手サプライヤー200社のカーボン、水、廃棄物のデータを収集し、サプライヤーによるエネルギー削減のワークショップや、優れた取組に対する表彰なども実施しています。この取り組みは、サプライヤーのほうでもエネルギーコストを大幅に削減できるということで、サプライヤー側からも高い評価を得ています。

CSV実現のためには、様々なコラボレーションが有効なケースが多々あります。こうしたグローバルでの様々なコラボレーション事例を、自社が取り組むべき社会的課題の解決に応用することも検討すべきでしょう。

(参考)

foundry.unilever.com/unilever-foundry-launches-global-crowdsourcing-community-foundry-ideas

www.justmeans.com/press-release/gsk-launches-supplier-exchange-to-drive-collaboration-and-innovation

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