希少スペースを確保するCSV:ファミリーマート

2015-12-02 10:59 pm

日経新聞の記事で、ファミリーマートが塩分やたんぱく質など食事に制限が必要な消費者向け「療養食」の販売を始めるという記事がありました。コンビニで療養食を販売するのは、製品・サービスのCSVですが、棚が限られるコンビニで療養食を販売することは、ビジネスとしてはどうなのだろうかと思いましたが、狙いは、別にあるようです。

コンビニは、全国で5万店を超え、高い売上が見込める場所への出店競争は激しくなっています。病院内や病院の周辺エリアでの出店競争力を高めるのが、ファミリーマートの狙いです。

ファミリーマートは、糖尿病や腎臓病などの患者が、医師や管理栄養士からの指導に基づいた食品を購入できるようにするとのことです。糖尿病や腎臓病などで食事制限が必要な患者が増加する中、現在は、食事制限に対応した食品はインターネット販売が中心で、ドラッグストアの取扱いも少なく、「どこで買えば良いか分からないという消費者の声に応えた」ということです。

病院内、病院周辺エリアという希少エリアを確保するために、患者のニーズに応えるというのは、興味深いCSVの視点です。希少な場所を確保するために、その場所で求められている社会ニーズに対応するCSVについて、インスピレーションを与えてくれます。

以前ご紹介した、アデランスが、抗がん剤治療などで脱毛している患者様のために、ウィッグ商品やアフターケア、日常の頭髪への技術サービスなどを提供している病院内理病室も、希少な場所を確保するCSVに通じるところがあると思います。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1024#.Vlla-1iCjIW

また、以前外部ステークホルダーとしてコメントさせて頂いた、NTT東日本の「太陽光発電付き災害対応型Wi-Fi自動販売機」も、災害時の通信環境と飲料水の提供という社会ニーズに対応しつつ、自動販売機とWi-Fiの設置場所を確保しており、希少場所確保のCSVに通じるものがあります。

www.ntt-east.co.jp/csr/regular/download/pdf/csr2014_10.pdf

希少な場所の確保が経営課題となっているケースもいろいろあると思います。その場合、その場所の社会ニーズに対応するCSVが、希少スペースの確保に有効なケースもあるかも知れません。

(参考)

日本経済新聞2015年11月26日朝刊「ファミマが『療養食』」

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