サーキュラー・エコノミーを促進する市場

2015-12-09 11:59 pm

2015年も残り1月を切ってしまいました。今年もCSVに関連する動きはいろいろありましたが、個人的には、今年の主要トピックスの一つに、“サーキュラー・エコノミー”の広がりを入れたいと思っています。

サーキュラー・エコノミーは、欧州2020戦略の3本柱の一つである「持続可能な成長」の「欧州資源効率化イニシアチブ」において、積極的に推進されています。最近も、EUで、550億ユーロのファンドなどを含む、サーキュラー・エコノミー規則が採択されています。

欧州だけでなく、米国でもサーキュラー・エコノミーを促進する動きが進んでいます。ウォルマートを中心に米国の主要企業がリサイクルのインフラ投資のために資金を拠出する“Closed Loop Fund”が活動を始めています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1512#.VmLfzFiCjIX

個別の企業での取り組みも進んでおり、例えば、GMは、廃棄物を削減するだけでなく、部品運搬用のボール紙を車両ヘッドライナーに使用するなど、廃棄物などを利用して新しい価値を生み出すアップサイクルを進めており、毎年10億ドルの収益をあげています。

こうした最近のサーキュラー・エコノミーの拡がりや、企業や自治体の廃棄物ゼロ目標設定の動きを受けて、企業には資源の更なる有効利用が求められています。1社だけでは、そうした資源の有効利用には限界があるため、オンラインで生産工程の副産物などをマッチメークできる市場の必要性が、サステナビリティの専門家などから、以前より指摘されていました。

副産物などの資源を有償で取引するオンライン市場は、これまで、オハイオ、オースチンなどの地方レベルで試行されてきました。そして、最近、米国全体での試行が始まりました。GM、ナイキ、3M、ダウ、P&G、スターバックス、アルコアなど23企業が参加し、大量の材料が登録され、数多くの取引が始まっています。

このようなインフラが整備されることにより、サーキュラー・エコノミーは、さらに促進されそうです。日本でも、個別企業レベルで生産工程の副産物などをアップサイクルする動きはありますが、オンラインでの取引市場ができれば、そうした動きが促進されると思います。政府にも働きかけて、市場を創る価値はありそうです。

(参考)

www.greenbiz.com/article/materials-matchmaking-how-gm-drives-1-billion-annual-revenue

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