SDGコンパスとCSV

2016-03-07 09:00 am

先週、SDGコンパス日本語版お披露目記念特別セミナーに行ってきました。SDGコンパスとは、企業がSDGsを経営戦略と統合させるためのツールです。SDGコンパスの基本的な枠組みは、SDGsを通じて、社会価値と企業価値を両立させるシェアード・バリューの取り組みを進めるためのツールとしても活用できそうです

SDGコンパスは、ステップ1「SDGsを理解する」、ステップ2「優先課題を決定する」、ステップ3「目標を設定する」、ステップ4「経営へ統合する」、ステップ5「報告とコミュニケーションを行う」の5つのステップを提示しています。これをCSV推進の観点から、少し詳しく見てみましょう。

ステップ1「SDGsを理解する」は、SDGsとは何か、どのように策定されたのか、企業にとっての意味合いなどを理解するものですが、CSVの観点からは、SDGsの17の目標に関わる社会問題の現状をしっかり把握することが重要でしょう。

ステップ2「優先課題を決定する」は、企業のバリューチェーンを描画し、SDGsの17の目標との関わりを正および負の影響の観点からマッピングし、企業のバリューチェーンが大きな影響を及ぼすSDGsの目標/ターゲットを理解し、企業が取り組むべき優先課題を特定するものです。このマッピングや優先課題の特定においては、外部ステークホルダーとの協働が有効です。

CSVの観点からは、このステップでCSVの機会を特定します。製品・サービス、バリューチェーン、ビジネス環境の3つのCSVとそれぞれの基本パターンとSDGsの17目標、169ターゲットを照らし合わせて、CSVの可能性を網羅的に検討し、複数のCSVの取り組み候補を特定します。そして、複数のCSV候補を魅力度、実現可能性などの観点から評価し、実際に取り組むものを決定します。CSVでは、このステップが一番重要と言っていいでしょう。www.cre-en.jp/library/column/pdf/1303_CSRmonthly_006.pdf

ステップ3「目標を設定する」は、ステップ2で特定した優先課題について、目標範囲を設定して、KPIを選択し、目標を設定します。目標設定にあたっては、世界的・社会的ニーズから目指すべき目標を設定するアウトサイド・イン・アプローチが期待されます。CSVでは、ここは、CSVの取り組みを具体化し、アクションプランに落とし込み、目標を設定するステップになります。

ステップ4「経営へ統合する」は、SDGsへの取り組みを企業の各部門の活動に組み込み、パートナーとも連携しながら進めていくものです。CSVでは、必要なリソースを確保し、外部パートナーとのコラボレーションも含め、実際に推進していくステップになります。

ステップ5「報告とコミュニケーションを行う」は、SDGsに関する取り組みの進捗、パフォーマンスの情報を開示するものです。CSVの場合は、選択的に行うことになるかも知れませんが、戦略的意図、創出された社会価値創造などを適切に情報開示することも有効です。

こうして見てみると、SDGコンパスは、CSR側面が強いので、SDGsを機会としたCSV推進にあたっては、SDGコンパスの枠組みをベースとしつつも、かなりカスタマイズする必要がありそうです。このアプローチのカスタマイズについては、イメージがありますので、これを実施したいという企業があれば、一緒に取り組んで行きたいと思います。

(参考)

SDGコンパス:SDGsの行動指針-SDGsを企業はどう活用するか-

CSV戦略ポテンシャル診断サービス
「CSV戦略ポテンシャル診断」サービスページ

コメント1件

コメントを書く







コメント内容


Copyright(c) 2012 Cre-en All Rights Reserved.