消費者や投資家は、企業が思うよりサステナビリティに関心がある?

2016-05-23 08:25 am

ユニリーバは、昨年の成長の半分が、サステナビリティを組み込んだ「“サステナブルリビング”ブランド」からもたらされたと報告しています。サステナブルリビング・ブランドは、他のビジネスより30%早く成長しています。また、ユニリーバが消費者に行ったアンケートによれば、54%の消費者がもっとサステナブルな買物をしたいと回答しています。

ユニリーバCEOポール・ポールマンは、「ビジネスは、市場がサステナブルリビングを促進するようリーダーシップを発揮することができる。そしてそれは、高品質な商品を適正な価格で手に入れるだけでなく、消費に責任と意味を求めている消費者により報われる。ビジネスとサステナビリティにトレードオフはなく、サステナビリティは、ユニリーバにリアルな価値を生み出している。」と言っています。

企業の方からは、「環境配慮商品は売れない。」「消費者は価格と品質だけで商品を選択する。」という言葉を良く聞きますが、それは既に過去のことになっているかも知れません。社会・環境問題に関する情報が溢れる中、消費者の意識は、企業が思うよりサステナブル商品を選択する方向に変化しているかも知れません。イノベーションを重視する会社では、「10年前に失敗した」は禁句と言われてきましたが、変化の早い時代には、「3年前に売れなかった」もしかすると「去年はうまくいかなかった」も禁句とすべきなのかも知れません。

ユニリーバのように、自ら社会を啓発し消費者の意識を変える活動を推進する企業は限られるかも知れませんが、消費者の意識の変化に感度を持ち、アンテナ的な商品を持ち、そのプロモーションを実施するのは、時代に後れないために必要ではないでしょうか。

同じことは、投資家の意識についても言えます。MITスローンマネジメントレビューとボストンコンサルティングが100カ国以上で3,000人の企業マネージャーと投資家を対象に行った調査によれば、企業のマネージャーが考えるより、投資家はサステナビリティに関心があるという結果が出ています。

調査によると、企業マネージャーの60%が「優れたサステナビリティのパフォーマンスが投資家の意思決定にとって重要」と考えているのに対し、投資家のほうは、75%が「優れたサステナビリティのパフォーマンスは、投資の意思決定において重要」と考えています。また、優れたサステナビリティのパフォーマンスを持つ企業に投資する理由として、75%の投資家が売上パフォーマンスとオペレーション効率を挙げており、60%以上が企業リスクの軽減を挙げています。

7年前にブルームバーグが行った調査では、投資家が今後5年間のサステナビリティ活動における重要ステークホルダーであると考えるCEOは、22%しかいませんでした。投資家の意識も急速に変化しており、メインストリームの投資家は、ESGパフォーマンスに余り関心がないと考える企業のマネジメントは、考えを改める必要がありそうです。

消費者や投資家は、企業が思うよりサステナビリティに対する感度が高く、その意識も変化していると考えたほうが良さそうです。消費者や投資家の意識が変化してからそれを後追いする企業、消費者や投資家よりも高い感度を持ちそれに先んじる企業、さらには、そうしたトレンドを創っていく企業、これからの時代に求められ成功する企業は、どれでしょうか?

(参考)

www.greenbiz.com/article/unilever-reports-strong-growth-sustainable-living-brands

www.sustainablebrands.com/news_and_views/stakeholder_trends_insights/hannah_furlong/investors_care_more_about_sustainability_m

CSV戦略ポテンシャル診断サービス
「CSV戦略ポテンシャル診断」サービスページ

コメントを書く







コメント内容


Copyright(c) 2012 Cre-en All Rights Reserved.