ブレンドファイナンス(Blended Finance)

2016-05-25 08:48 pm

CSVなど社会的課題への取り組みをファイナンスする手法として、ブレンドファイナンス(Blended Finance)という言葉を聞くようになりました。公的資金、民間資金、慈善基金などを組み合わせて、社会的課題に取り組もうとするものです。

CSVなどの取り組みでは、不確実性が高く、民間企業だけでは十分な投資が行われないケースがあります。そうした場合に、公的資金をまず投入して実現性を検証した上で、民間資金の投入を促そうという考え方です。世界経済フォーラムが74のブレンドファイナンス機関に行ったサーベイによれば、公的資金を1ドル投入すると1~20ドルの民間投資を惹きつけるとの結果となっています。

例えば、タイの起業家がタイ北部でソーラーファームを建設しようとしたとき、当初、民間金融機関は不確実性が高いとして資金提供に乗り気ではありませんでした。しかし、世界銀行グループで途上国の民間セクター支援を行う国際金融公社(IFC)が800万ドル、気候投資ファンド(CTF)が400万ドルをブレンドで融資すると、3つの地元の銀行が自信を持って1,400万ドルを融資しました。その後、民間金融機関からの融資はさらに増えて、追加で8億ドルの投資が得られました。

最近日本でも関心が高まっているソーシャルインパクトボンドでも、ブレンドファイナンスが活用されるケースが多いようです。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=658#.V0OfEliCjIU

また、ブレンドファイナンスを拡大するために投資家とプロジェクトを結びつけるプラットフォームとして、150以上のブレンド取引をデータベース化している”Convergence”などがあります。

www.convergence.finance/

CSVの特徴的アプローチとして多様なステークホルダーが協働する“コレクティブインパクト(Collective Impact)”がありますが、ファイナンス面でも複数のステークホルダーが協働するブレンドファイナンスに注目したいと思います。

(参考)

www.justmeans.com/blogs/blended-finance-is-the-way-forward-for-a-sustainable-world

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