SDGsをイノベーションプロセスに組み込む:ノボザイムズ

2016-06-09 08:45 am

産業用酵素及び微生物製剤の分野の世界的リーダー企業であるデンマークのノボザイムズは、サステナビリティに力を入れている企業としても有名です。サステナビリティの先進的な取り組みを実践している企業約50社で構成されるプラットフォームである国連グローバル・コンパクトLEADにも参加しています。工業用酵素の利用は、生産工程を効率化してエネルギー利用と廃棄物を削減し、CO2を大幅に削減するため、サステナビリティの推進と本業のビジネスの親和性が高い企業でもあります。

ノボザイムズは、統合報告に取り組んだ最初の企業とされていますが、SDGsを企業戦略に本格的に取り入れた最初の企業とも自称しています。ノボザイムズは、ビジネスの役割が変化し、気候変動、自然資源の減少、人口増大などの社会問題が大きなビジネス機会となっていると認識しており、2012年のリオ+20以来、SDGsをビジネスに取り入れることを検討してきました。

「成長する世界でより良い生活を提供するために生物学的解決策を見つける」というパーパス設定や、「60億人に生物学的解決策を提供する」、「10の大きな変化を起こすイノベーションを生み出す」、「5つのグローバル・パートナーシップの触媒となる」、「自社製品利用を通じてCO2を1億トン削減する」といった2020年までの戦略目標策定にあたって、SDGsからインスピレーションを得ています。

また、イノベーション・パイプラインの評価においてSDGsへのインパクトを考慮する評価ツールを導入しています。R&DプロセスにおいてSDGsの視点で研究開発テーマを評価するステージを設けるものだと思いますが、自社技術の社会的価値を理解することで、ビジネス開発の活動を異なる角度から見る新しいレンズを進化させようとしています。ノボザイムズの技術は、特に食糧安全保障、持続可能な農業、エネルギー供給の側面でSDGsに貢献できると考えられています。

ノボザイムズがこうした先駆的な取り組みを進めるのは、サステナビリティと本業の親和性の高さもありますが、世界の動きを先取りすることで競争力を高めるためです。SDGsという共有目標は、政府、企業、消費者、投資家に長期的な変化を促します。それが、ビジネス環境の変化となり、新しいビジネス環境の適応する企業が競争力を獲得します。ノボザイムズは、未来のビジネス環境に他社に先んじて適応しようとしています。

さらには、SDGsという共有目標を追求するという旗を掲げることで多様なパートナーを惹きつけ、連携することで、新しいビジネス環境への変化を促進しようとしています。それは、社会にとっても価値を生み出し、自社の成長や競争力向上につながるCSVとなります。

(参考)

www.thecrowd.me/putting-sdgs-front-and-centre-part-your-corporate-strategy

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

bizgate.nikkei.co.jp/series/007620/index.html

 

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