チポトレの「持続可能な消費・生産」啓発ビデオ

2016-07-11 08:31 am

チポトレ(Chipotle)は、1993年創業で、米国を中心に世界で1,800以上の店舗を展開するメキシコ料理のファーストフード店です。マクドナルドをはじめとして、今ひとつ元気のないファーストフード業界の中で、着々と業績を上げてきました。チポトレの成長の秘訣は、冷凍食品を使わず、毎日生産者から直接届けられるオーガニックなどのフレッシュな食材を、その場で調理し、提供するというビジネス・モデルです。野菜は契約農家から仕入れたオーガニックで、鶏や豚も放し飼いで育てるなど、新鮮で安全な食材にこだわる経営姿勢が消費者に高く評価されてきました。昨年4月には、米大手ファーストフード店として初めて、店舗で提供する全メニューをGMO(遺伝子組み換え食品)フリーにすると発表しています。

しかし、昨年10月、チポトレが原因と見られる集団食中毒が発覚して以降、業績は苦しい状況が続いています。直近の四半期決算では、創業以来はじめての赤字となっています。こうした中、チポトレは、新しいアニメーションフィルムを発表しました。チポトレは、最近SDG12としても注目されている「持続可能な消費・生産(Sustainable Consumption and Production(SCP))」の啓発ためのアニメーションをこれまでも作成していますが、その第3弾となるものです。

今回の新しいアニメでは、2人のドリンクスタンドの起業家が、ライバル心むき出して激しく競争した結果、両社は発展しファーストフードの帝国が出来上がります。しかし、2人は知らず知らずのうちにお客様に対する誠実さを失っていきます。ある日2人はそれに気づき、本当に大切なもの、真の食品に対する愛を発見します。

この “A Love Story”は、2011年の”Back to the Start”、2013年の”Scarecrow”に続くものです。これまでの2つのアニメは、ユーチューブで幅広く視られており、”Back to the Start”が900万回以上、”Scarecrow”は1600万回以上再生されています。”Back to the Start”では、養豚が工場化されていく様子を描き、反省した農家が牛や豚をもとの自然な育てる方法に回帰します。”Scarecrow”では、主人公のカカシ(Scarecrow)が、抗生物質の多用、過酷な環境に置かれた家畜など、食品が工場的に加工される様子を見て、持続可能な食品を提供しようと決心し行動する様子を描いています。

新しいアニメ”A Love Story”は、集団食中毒問題が発生する前から準備されていたようですが、タイミング的に、チポトレが「地球環境を考慮した安全な食材」を使用するファーストフード店として、消費者の信頼を取り戻し、ブランドを復活できるかの試金石となることとなりました。個人的には、このアニメのようなコミュニケーションも含め、SDG12 SCPを推進するチポトレには、頑張ってもらいたいと思っています。

(参考)
www.sustainablebrands.com/news_and_views/marketing_comms/hannah_furlong/chipotle_hopes_reassure_customers_love_story
adage.com/article/cmo-strategy/chipotle-takes-fast-food-love-animated-film/304824/
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