適切な目的を掲げ、それを真摯に追求する

2017-03-21 09:19 am

先日、日本中から市民セクターなど多くの方が集まるファンドレイジング日本2017でCSVのセッションを担当させて頂きました。私のセッションでは、簡単にCSVの考え方を紹介した後、味の素の中尾さん、リコーの赤堀さんにそれぞれ自社のCSVの取り組みを紹介して頂きました。会場の芝浦工業大学の教室は、座りきれないほどの人で溢れ、市民セクターの方の企業との連携への関心の高さが伺えました。

日本は市民セクターが育っていないと言われていますが、これだけ思いを持っている方がいらっしゃるのであれば、企業としてもこうした人たちを活かす、あるいは育てることをもう少し考えても良いのではないかと思いました。そうしたことを実践していくときのキーワードは、最近良く使われる言葉で言えば、「パーパス(存在目的)」でしょうか。

企業の存在目的は、利益を上げることだけでなく、社会に価値を生み出すことが必要だと多くの人が考えていると思います。企業が追求すべきパーパスを明確にし、それを真摯に追求することが望ましいと多くの人が考えていると思います。実際、パーパスがその時代のその社会に求められているものであれば、それを真摯に追求する企業は持続的に成長するはずです。

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慶應大学の岡田教授は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の論文で、経済価値を生み出すための経済性投資は、副次的に社会価値を生み出し、社会価値を生み出すための社会性投資は、副次的に経済価値を生み出すとしています。この社会価値をパーパスに沿って最大化していくようなことが望まれます。現在の多くのビジネスパーソンの関心事は経済価値にあると思いますが、社会価値にも目を向けている企業のほうが持続的に成長するのではないかという考えが、最近のESGの潮流にも見られるように広まっています。そして、この社会価値に目を向け、それを最大化していくことが、企業のCSR部門の役割として期待されます。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1669#.WM3cDmdMTIU

企業の社会価値最大化の取り組みが、企業のソフトパワーを高め、長期的な競争力の源泉となる。そうした企業が増えることで、より健全な社会・経済が創られる。社会のトレンドは、そちらのほうに向いていると思います。

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企業が社会価値を追求しようとした場合、自社だけで取り組むのではなく、市民セクターをはじめ、マルチステークホルダーのコラボレーションで取り組んだほうが、大きなインパクトを創出できます。企業が適切なパーパスを掲げ、それを真摯に追求することで持続的に成長する。その中で、自社のパーパスに沿った活動をしている市民セクターの人・組織と協働する、あるいはそうした組織・人を育てる。そういう流れを創っていきたいですね。

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

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