CSVを考える基本ツール「CSVトライサークル」

2017-07-17 09:58 am

CSVを考える最も基本的なツールとして「CSVトライサークル」があります。「経営」×「社会」×「資源」または「経営課題」×「社会課題」×「強み・リソース」の3つの円を重ねたものです。シンプルですが、CSVの考えを深めたり、アイデアを創出するのに役立ちます。

まず、CSVを推進するには、必ず経営的な目的・意図(=経営課題の解決)があります。新規ビジネスの創出、サプライチェーンの持続可能性向上、自社技術のデファクト・スタンダード化、レピュテーションの向上、人材のモチベーション/ロイヤルティ向上などです。これが1つ目のサークルです。

それから、CSVならではのものとして、社会課題の解決、社会課題との関わりがあります。これが2つ目のサークルです。また、CSVを推進するには、リソースが必要であり、自社ならではのCSVを推進する、自社ならではの価値を創出するには、強みを生かすことが必要です。これが3つ目のサークルです。

CSVを考えるスタートラインは、「経営」でなければなりません。それが、社会側面から見た「社会的責任を果たす」、「SDGsに貢献する」といった場合もあるでしょうし、リソースに関係する「人材を生かす」、「組織を活性化する」といった場合もあると思いますが、経営的目的・意図がスタートである必要があります。「社会の一員として、社会の深刻な課題に貢献する」というのも、立派な経営的意図です。これについては、「CSVは儲けるためにするのではないのか?」という意見もあると思いますが、私は、「社会課題を解決するためにビジネスの力を生かす」ことがCSVの本質にあると思いますし、それがあるからこそ、CSVを広める意味があると思っています。CSV推進者の多くも、そのように考えています。一方で、企業が「儲ける」あるいは「儲け続ける」ために、CSVを進めることは歓迎すべきことで、そのために有効でなければ、CSVが広がることもないでしょう。

経営目的・意図を明確にした後は、「社会」×「資源」を中心にCSVを考えます。「儲ける」ために、新規ビジネス創出を目的とする場合は、SDGsなどの社会課題と自社の強み・リソースの組み合わせを考え尽くし、有望なものについて市場魅力度・実現可能性などを検証します。その際に、「日陰」「裏張り」という視点を入れても良いでしょう。

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「儲け続ける」ために、バリューチェーンの持続可能性を向上させるためには、資源であるバリューチェーンと社会課題との関わりを広く考え、バリューチェーンの社会課題への影響の持続可能性、社会課題のバリューチェーンへの影響の持続可能性を考え、持続可能性に懸念がある場合には、それを解決するCSVを考えます。食品企業が、原材料調達への気候変動の影響をリスクと考え、生産農家を支援して気候変動への適応力を高めるといったパターンです。この場合、「トレード・オン」の強制発想でCSVを考えることも有効です。

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「CSVトライサークル」は、CSVを考える上での基本ツールです。CSVに関心のある人は、是非、常にCSVトライサークルを頭に入れておくと良いでしょう。

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

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