“誰一人取り残さない”ことが、グーグルの成長につながる

2017-10-16 08:42 am

AIは、身近な製品にも導入されるなど、目に見えて進化しています。そして、AIをはじめとするデジタル技術の進化により、多くの仕事がなくなるのではないかという、漠然とした不安が広まっています。しかし、デジタル技術の進化が止まることはなく、世界は新しいフェーズに向かっています。

グーグルは、そうしたデジタル技術の進化、それによる社会の変化を先導する企業です。デジタル技術の進化により仕事が奪われ、痛みを感じる人たちがいるとすれば、グーグルはそうした人たちに対する責任があります。グーグルは、そうした責任を理解しており、これまでも、折に触れて、デジタル技術の進化によるネガティブインパクトを抑えたいということを表明してきています。

グーグルCEOのサンダー・ピチャイ氏は、デジタル技術を先導するリーダーとしての責任を具体的に果たすため、先日、ピッツバーグで行われたイベントで、”Grow with Google”という事業を発表しました。この事業で、グーグルは、今後5年間、米国の労働者をハイテク指向に教育訓練し、起業を支援する非営利団体に、総額10億ドルの援助を行います。

トランプ大統領がパリ協定離脱にあたって「私はピッツバーグ市民によって選出された。パリに選ばれたわけではない」と発言して話題となったピッツバーグは、実は、以前の鉄鋼の町からテクノロジーハブへと、鉄鋼業の衰退から再生しています。ピチャイ氏は、自らが米国で最初に見た都市であり、産業構造の転換によりハイテクの雇用が増えているピッツバーグで、デジタル技術が先導する未来における雇用創出目指す”Grow with Google”を発表しました。

Grow with Googleの10億ドルは、Goodwillという団体に寄付され、Goodwillは、アメリカの労働力をハイテク指向へ改造するための教育訓練事業Goodwill Digital Career Acceleratorを立ち上げます。また一方で、Grow with Googleは、各地の図書館や地域団体が主催するキャリア育成事業を支援していきます。この活動については、5年間で100万時間/人の社員ボランティアを投入することを目標とします。

ピチャイ氏は、ピッツバーグのイベントで、「Googleでは、私たちのミッションは、情報が少数者ではなくみんなの役に立つようにすることです。」と述べていますが、グーグルは、デジタル技術による変化で、すべての人が恩恵を受ける社会を目指しています。デジタル技術のネガティブな側面が強調されれば、デジタル技術の進化が鈍る恐れがあり、それは、グーグルの成長が鈍ることを意味します。

デジタル技術の進化によるネガティブインパクトを軽減することは、グーグルの成長を促進するためのCSVです。「誰一人取り残さない」というSDGsの理念をデジタルの世界で実践することが、グーグルの持続的成長をもたらすことになるのです。

(参考)

jp.techcrunch.com/2017/10/13/20171012google-commits-1-billion-in-grants-to-train-u-s-workers-for-high-tech-jobs/

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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