SDGsへの取り組みが第2フェーズに入っている

2017-10-23 09:28 am

政府、経団連、マスコミなどのSDGsをプロモーションする動きもあり、企業においてもSDGsへの関心は高まっています。SDGsが解決すべき社会課題であることは、誰にでも理解できますし、17ゴールのうちいくつかは、自社の事業活動と結びついていることが明らかで、事業機会となることもあり、従来のCSRのフレームワークなどと異なり、経営や事業部門でも、自分ごととして理解しやすいようです。

今年の統合レポートやCSRレポートでは、多くの企業が自社の事業活動とSDGsを結び付けて表現しています。マテリアリティを特定している企業は、マテリアリティをSDGsと関連付けて表現することが多くなっています。

しかし、これまでは自社の事業や活動とSDGsの関連性を整理しているだけで、何か新しい価値を生み出しているわけではありません。次のフェーズでは、具体的な取り組みを通じた価値創出が求められます。SDGコンパス的には、優先課題について目標を設定し、関係部門の活動を通じて新たな価値を創出していきます。グローバル先進企業は、SDGsへの取り組みの次のフェーズ、具体的な価値の創出に進みつつあります。

マースは、2年前にSDGsが発表された直後に、17ゴールすべてに対する自社の取り組みを整理して公表していました。そして本年9月、SDGsへの新たな価値創出に向けて、”Sustainable in a Generation Plan”という新しい計画を発表しました。healthy planet, thriving people, nourishing wellbeingという3つの柱について、バリューチェーン全体で2050年までに温室効果ガス排出を67%削減する、バリューチェーンに関わる100万人の生活を向上するなどを進める計画です。マースは、この計画に、10億ドル程度を投資することとしています。

マースCEOのGrant F. Reid氏は、この計画発表後に、国連財団からSDGsに貢献しているとして、Global Leadership Corporate Awardを受賞していますが、以下のように語っています。

「パリ協定やSDGsの目標の実現に貢献しようとするならば、大きなチャレンジが必要だ。多くの企業がサステナビリティの活動を進めているが、現在のレベルではまったく不十分だ。今後何世代にもわたってマースが持続しようと思うならば、地球が健康で、我々の拡大するサプライチェーンに関わる人々が豊かになる機会を得る必要がある。我々は、グローバルビジネスのエンジン、拡大するサプライチェーンの課題を解決するため、業界を超えて協働する必要がある。」

このように、グローバル企業は、SDGsへの貢献のため、新しいチャレンジを始める第2フェーズに入っています。自社の活動とSDGsの関連性を整理するだけで、次のフェーズに進まないようだと、グローバル先進企業との差は、益々開いていくと思います。

(参考)

justmeans.com/press-release/mars-support-of-the-united-nations-sustainable-development-goals-recognized-at-award

www.mars.com/global/press-center/newsroom/unveiling-our-sustainable-in-a-generation-plan

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