BtoB企業もSDGsへの貢献をアピールすべき。クリスチャン・ハンセンの事例から

2017-11-06 08:47 am

企業のSDGsへの取り組みに関しては、現在の活動がどうSDGsに貢献しているか、自社のマテリアリティがどうSDGsと関連しているかなど、今のところ、新しい取り組みを進めるというよりは、既存活動とSDGsとの紐づけが中心です。これからは、SDGsに貢献する新たな価値を創造するために、SDGs×CSVなどの取り組みを進めてほしいという話は良くさせて頂くのですが、「紐づけ」を丁寧に行って、ステークホルダーとのコミュニケーションを高度化させていこうという動きもあります。

デンマークのバイオサイエンス大手のクリスチャン・ハンセン社は、食品、飲料、栄養補助食品、農業向けに天然成分を提供していますが、今般、自社の3,000以上の製品ポートフォリオ全体について、SDGsとの関係を分析し、マッピングしました。分析の結果、クリスチャン・ハンセンの総収益の81%が、持続可能な農業の促進、グローバルヘルスの向上、食品廃棄の削減を通じて、SDG2(飢餓ゼロ)、SDG3(健康と福祉)およびSDG12(責任ある消費と生産)に貢献しているとのことです。

具体的には、微生物の力で農薬使用を減らしつつ農業の生産性を向上、プロバイオティクスや食品成分を通じて健康食品の開発・普及に貢献、バイオプロテクションで乳製品の賞味期限を延長し食品廃棄を削減しています。食品廃棄削減は、クリスチャン・ハンセンのサステナビリティ戦略の中心で、2020年までにヨーグルトの廃棄を70万トン削減することとしています。

そして、「毎日、クリスチャン・ハンセンの製品を消費している10億人が、変化をもたらしています。何故ならば、クリスチャン・ハンセンの総収益の81%がSDGsに貢献しているからです。」とビデオやレポートでアピールしています。

クリスチャン・ハンセンのような、幅広い製品に使用される原材料を提供するBtoB企業は、SDGsにも幅広く貢献しています。しかし、日本のBtoB企業では、実際にSDGsに貢献しているのは顧客であり、我々は、顧客の要求に応じたスペックの製品を提供しているだけだ、という意見を良く聞きます。

しかし、現在は、環境面・社会面で貢献する製品のニーズが高まっているのは明らかですから、R&Dでも、当然、そうした観点から技術開発を行っているはずです。そうした自らの意思で開発した技術が、顧客を通じてSDGsに貢献しているのであれば、積極的にアピールすべきです。そうしたアピールをすることで、顧客をはじめとするステークホルダーにも認知されますし、社員の意識も変わります。

日本には、優れたBtoB企業がたくさんありますから、積極的にSDGsへの貢献をアピールすべきだと思います。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/chemistry_materials/sustainable_brands/sustainable_revenue_81_chr_hansens_products_su

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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