ESG投資家とのエンゲージメント機会を積極的に生かすべき

2018-02-01 11:12 am

最近、ESG投資家から事業会社に、ESGへの取り組みを強化することを求めるレターが送付されるなど、ESG投資家が企業とのエンゲージメントを積極化しつつあります。この投資家からのラブコールに対して、事業会社のほうからは、どう対応すれば良いのかという戸惑いの声も聞かれます。

しかし、事業会社からすれば、これは経営進化、投資家からの評価向上の大きな機会です。
みさき投信の中神氏が言っているように、「投資家の知見をタダで使わせてもらうことで、経営を高度化できる」「経営者と投資家の相互啓発に革新的な経営進化のチャンスが眠っている」可能性は大いにあります。投資家がESG視点での事業会社とのエンゲージメントに前のめりになっている今、投資家と積極的に対話しない手はありません。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3249#.WnJxeXkUldg

最近、Greenbiz.comに、投資家とのエンゲージメントの方法に関する記事がありましたが、投資家とのエンゲージメントのステップとして、以下を挙げています。
Step1「聴衆を定義・特定する」:主要株主の中で、誰がESGのパフォーマンスに関心を持っているか、どのESG課題に関心を持っているかを理解する。
Step2:「投資家のアプローチを知る」:ESGに関心を持つ主要株主が、どのようなアプローチでESGパフォーマンスを評価しているかを知る。
Step3:「投資家の関心を整理する」:投資家が自社の業界のどのようなESG課題に関心を持ち、それに対してどう対応しているか、などを整理する。
Step4:「ベンチマーク」:競合や業界リーダーがESGをどのように企業価値向上につなげているかをベンチマークする。昨年発効された、モルガンスタンレーの事業会社がESG投資家とどうコミュニケーションするかについてのレポートでは、BASF、キャンベルスープ、インテル、マリオット、マイクロソフト、ナイキ、ユニリーバが、投資家のESGへの関心を企業価値向上につなげている企業として、紹介されています。

ESG投資家と積極的に対話し、そのアドバイスを経営にフィードバックして、経営を強化していく企業と、ESG投資家との対話に受身で、具体的な要請があるまで動かず、限られた情報しか開示しない企業とでは、企業価値の面で差が広がっていくでしょう。ESG投資家との対話には、リスクもないし、コストもかかりません。ESG投資家との対話機会を積極的に、(気軽に)生かすべきです。

(参考)

www.greenbiz.com/article/intel-and-nike-use-investor-engagement-tactic-most-companies-overlook

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