テクノロジー×(注目度の低い)SDGsで、SDGsのビジネス機会を考える

2018-02-07 10:21 pm

前回、植樹ビジネスというSDG13, 15などに貢献する新しい市場が生まれているという話をしました。SDG13はともかくとして、SDG15「陸域生態系」などは、ビジネス機会としての注目度は高くないと思います。一方で、そうした領域にこそ、新規性のあるビジネス機会が潜んでいる可能性もあります。生態系保全に関して、ドローンなどの新しいテクノロジーが活用されているように、テクノロジーは、新しい可能性を提供しています。テクノロジー×(ビジネスとしては余り注目されていない)SDGsで考えてみると、面白いビジネスアイデアが出てくるかも知れません。

DVV GL、サスティニアおよびグローバル・コンパクトによる最新のレポート「Global Opportunity Report 2018」でも、新しいテクノロジーを用いたSDGsのビジネス機会が紹介されています。

「Global Opportunity Report 2018」では、SDGsの17ゴールのうち、2030年のターゲット実現のために取り組みを強化することが必要と考えられる4つのゴール、SDG10「不平等」、12「持続可能な生産消費」、13「気候変動」、14「海洋生態系」を取り上げ、10の新しい市場を紹介しています。なお、これらの10市場を含むSDGsの17ゴールに関する55市場については、SDGsビジネス創出のツールである”Global Opportunity Explorer”で説明されています。

www.globalopportunityexplorer.org/markets

「Global Opportunity Report 2018」では、例えば、SDG10「不平等」に関して、以下の市場が紹介されています。

1.「土地の権利の開放」:紙ベースの契約書が基本で、汚職が蔓延している地域では、土地の所有を証明するのは、難しいケースがあります。ブロックチェーン技術を用いれば、土地の登録が透明化され、不正を防止し、弱い立場にある人々を財務的にサポートできます。ガーナのBenBenという企業は、ブロックチェーンを用いた土地のデジタル取引のプラットフォームを提供しています。

2.「サプライチェーンに光を当てる」:グローバル化した世界において、製品のサプライチェーンの全体像を特定することが難しくなっています。ブロックチェーンは、サプライチェーンの透明性を高め、購入者に不公正な活動への加担につながる選択をしないための情報を提供します。英国のスタートアップProvenanceは、ブロックチェーンベースのシステムで、コーヒーの原材料からのサプライチェーンにデジタルでタグ付けしています。

その他、SDG12「持続可能な生産消費」に関して、環境に優しい代替タンパク源としての昆虫食、産業廃棄物を建材として活用するなどの持続可能な建築、EV用バッテリーの再利用といった市場が紹介されています。SDG13「気候変動」に関しては、CO2を原材料とする製品、太陽熱や自然を生かした冷房システム、ゼロエミッション船舶が紹介されています。また、SDG14「海洋生態系」については、生分解性プラスチックやプラスチックの再利用、循環式陸上養殖といった市場が紹介されています。

この中では、SDG10「不平等」×ブロックチェーンが典型ですが、ビジネスとして注目されていないSDGs市場と最新のテクノロジーを組み合わせてソリューションを提供するといったところには、通常の新規事業とは異なるポテンシャルがあると思います。新事業開発にあたっては、そうした視点も考えてみてはどうでしょうか。

(参考)

www.greenbiz.com/article/seize-these-10-business-opportunities-get-un-global-goals-back-track

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