海洋プラスチック問題を解決するビジネスモデルを創る!プラスチックバンクの挑戦

2018-04-16 09:03 am

このブログでも何度か取り上げていますが、海洋プラスチック問題は、世界的に注目が高まっています。ペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品は、世界で年に3億トンが生産され、800万トンが海に流れ込むと推定されています。プラスチックが本格的に普及し始めたのは、第二次世界大戦後ですが、耐久性などの優れた機能を有することから急速に広まりました。一方で、優れた耐久性を有するが故に、なかなか分解されず、海がプラスチックで埋め尽くされつつあります。

この問題は、気候変動と並ぶ地球環境問題として関心が集まっており、EUが、2030年までに使い捨てのプラスチックを域内で無くし、すべてを再利用までは素材としてリサイクルすることを目指す「プラスチック戦略」を発表するなど、世界各国で規制の動きが拡大しつつあります。企業レベルでも、プラスチックを循環させるビジネスモデルや生分解性素材の開発など、様々な取り組みが進んでいます。その中で、プラスチックバンクという企業が非常に興味深い取り組みをしています。

プラスチックバンクは2013年3月に、10億人の人々の力を結集して廃棄物を金銭に変えながら、廃棄物管理のための基本的施設が整っていない国で暮らす人々の生活を改善していくことを目的として設立されました。現在は、途上国で、プラスチックを回収してリサイクルし、それをお金に換えて、人々の生活向上を支援する取り組みを進めています。プラスチックバンクは、プラスチック廃棄物を収集した人が、市場価格を超える金額を受け取っている素材を「ソーシャル・プラスチック®」として証明しています。

プラスチックバンクは、回収されたプラスチック廃棄物を3Dプリント材料に変え、3Dプリンターで製品化していますが、その様子は、以下の動画で見ることができます。

プラスチックバンクは、また、プラスチックリサイクルのビジネスモデル実現のために、ブロックチェーン技術を活用しています。プラスチックのリサイクルの報酬として、現金ではなく、ブロックチェーン上で発行されたデジタルトークンを付与し、これらのトークンが、非営利団体の開発したアプリを使用し、モバイル決済システムを導入している店舗で、食料や水と交換できるほか、公共料金の支払いに用いることができるようにしています。

プラスチックバンクは、こうした取り組みをブロックチェーンの様々なプロジェクトを進めるIBM、消費財大手ヘンケル、世界最大のプラスチック再利用を行う企業MBAポリマーなどとコラボレーションしながら進めています。デジタルテクノロジーやコラボレーションを活用しながら、社会課題の新たなビジネスモデルを創り上げていくのは、現在のCSVの王道ですね。

まずは、リサイクル比率が低い途上国からの取り組みですが、こうした取り組みが広がることで、地球規模の問題の解決に貢献できるでしょう。

(参考)

www.henkel.co.jp/blob/812558/22d93cbc1d0fc999d30c61377e583ca7/data/-報道資料-partnership-plastic-bank-jp.pdf

i-maker.jp/blog/plasticbank-1032.html

i-maker.jp/blog/plastic-bank-3754.html

businessblockchain.org/the_plastic_bhttps://i-maker.jp/blog/plastic-bank-3754.htmlank_project_ibm

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/series/007620/index.html

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