Z世代の消費の力への期待

2018-05-13 06:51 pm

これから社会に出て、自らの意思による消費を増やしていく、1990年半ば~2000年代半ばに生まれたZ世代に対する関心が高まっています。この世代は、以前にも書きましたが、ミレニアル世代以上に、企業による社会課題への取り組みに高い関心を持っています。

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最近の調査(米国の2,461人にオンラインで実施)によれば、Z世代は、政治よりも消費により社会をより良くするという考えを持っているようです。政府の社会課題解決能力の限界により、企業に社会課題解決が期待され、そこにビジネス機会が生まれているというCSVの考え方と親和性が高い世代と言えるでしょう。

調査では、Z世代の76%は、ブランドが取り組む課題を応援するためにそのブランドの商品を購入するとしています。また、67%は、企業が社会価値を生み出すための活動を十分に行っていない場合、そのブランドからの購買を止めることを検討するとしています。一方で、半数が支持政党もなく、政治への関心は薄いようです。

Z世代は、政治よりも消費で社会を良くする意識があり、53%が、実際の商品の購買を通じて、企業の社会課題への取り組みへの支持を示しているとし、40%が、企業の社会課題への取り組みが不十分という理由で、実際に購買を止めています。

アンケートに回答したZ世代の25%は、そのブランドの取り組みに共感できるという理由のみで、常にそのブランドを選択しています。また、67%は、ときどき、ブランドの取り組みに共感できるからという理由で、ブランドを選択しているとしています。また、49%が、企業やブランドは、消費者を巻き込んで、社会変革のイニシアチブを取るべきとしています。

Z世代は、それ以前の世代以上に、消費が自らの思想信条を示し、それを実現するための手段と捉えているのでしょう。大量生産・大量消費の時代には、消費が美徳とされ、多く消費することが経済や人々の生活を豊かにすると考えられてきました。今でも、一定の年齢以上の層では、そうした感覚が身についている人がいます。現在は、持続可能な生産消費の時代です。経済の量的拡大ではなく、質的向上、ビジネスや経済活動を通じた社会課題の解決が求められる時代に適した、意味のある消費行動が求められています。Z世代は、自然とそうした感覚を身につけているのでしょう。

今後、この世代が消費の主役になっていく中で、企業のほうも、パーパスを掲げて社会に役に立つ企業・ブランドとなることが必要となっていくでしょう。社会に価値を生み出す企業・ブランドを消費者が応援し、消費者の応援消費が企業の利益となり、社会に価値を生み出すビジネスが広がっていくという、CSVが求める世界が実現する期待が高まります。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/walking_talk/sustainable_brands/brands_take_note_gen_z_putting_its_money_where_its

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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