サステナビリティ・リーダーシップの変遷と”All In”

2018-06-13 10:12 pm

なかなか読む時間がないのですが、最近、海外では、多くのサステナビリティ関係の良書が出版されています。その一つ”All in: The Future of Business Leadership”の著者3人が、サステナブル・ブランズ・バンクーバーで、サステナビリティ・リーダーシップの変遷について、語っています。

“All in: The Future of Business Leadership”では、過去20年の50企業のリーダーシップ事例を研究し、多くのインタビューも実施しています。その結果、リーダーシップが変遷しているとして、3つの時代に分類しています。

1997-2005年は、「ハーム・リダクションの時代」で、ダウ、BP、3Mといった環境や安全面での影響の大きい企業が、「害をなさない」取り組みを進めています。基本的なCSRが広まった時代と言っても良いでしょう。

2006-2015年は、「戦略的統合の時代」で、GE、インターフェース、マークス&スペンサーといった企業が、サステナビリティに戦略的に取り組み、経営に統合しています。一部先進企業が中心ではありますが、CSRやサステナビリティの経営への統合、CSVの取り組みが進んだ時代です。

2016年から現在は、「パーパス・ドリブンの時代」です。イケア、ナチュラ、テスラなどの企業が、パーパスを掲げ、「パーパスと整合しているか?」というレンズを通して、経営の意思決定を行っています。SDGs、パリ協定以降の時代ということになりますが、確かに、最近は、新しいタイプの企業が出てきている印象はあります。なお、ユニリーバは、すべての時代においてリーダー企業とみなされています。

そして、3人の著者は、この3つをすべて行う”All In”が重要として、そのためのフレームワーク、”Purpose”、”Plan”、”Culture”、”Collaboration”、”Advocacy”を提示しています。サステナビリティ経営、CSV経営などで良く使われるキーワードが並んでおり、なすべきことは、イメージできます。

現実的には、多くの企業は、まだサステナビリティを如何に戦略的に統合するかを模索しているフェーズにあると思いますが、パーパス、コラボレーション、市場啓発などが、新しい時代に求められる、新しい経営のあり方のキーワードであることは、間違いありません。”All In”のフレームワークや事例も参考になりそうです。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/leadership/barbara_everdene/transformational_leadership_action_transition

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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