3つのサーキュラー・イノベーションと成功要因

2018-06-28 09:26 am

SDGs、パリ協定に加え、海洋プラスチックなどの具体的な課題への関心の高まりもあり、その対策としてのサーキュラー・エコノミーは、かなり広がってきているように思います。サーキュラー・エコノミーについては、アクセンチュアやマッキンゼーがビジネスモデルを提示するなど、以前からメインストリームの戦略コンサルティングファームも関心を持っています。

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アクセンチュアの5つのビジネスモデルやマッキンゼーの6つのビジネスモデル”REsolve”は、デジタルテクノロジーも活用した新しいビジネスモデルとして提唱されています。最近、BCGが、WBCSDとともにサーキュラー・エコノミーに関するレポートを発表しましたが、こちらは、サステナビリティ・リーダーへのアンケートやヒアリングをもとに、よりベーシックなフレームワークと成功要因を提示しています。

WBCSD/BCGのレポートでは、3つのタイプのサーキュラー・イノベーションとして、「プロセス・イノベーション」、「製品イノベーション」、「ビジネスモデル・イノベーション」が提示されています。基本的には、製品・サービス、バリューチェーン、ビジネス環境/エコシステムからなるCSVのフレームワークにサーキュラー・エコノミーを当てはめた形となっています。プロセス、製品、ビジネスモデルの順になっているのは、この順番にサーキュラー・エコノミー導入が容易で、実践されることが多いからです。

プロセス・イノベーションは、生産、ロジスティクス、リサイクルの生産性を大幅に高めるもので、サーキュラー・エコノミーの取り組みとしては最も基本的なもので、多くの企業がすでに取り組んでいます。製品イノベーションは、新しい製品・サービスを導入するもので、一段取り組みが難しくなります。製品イノベーションには、海洋プラスチックに対応したリサイクル素材や生分解性素材などが含まれます。ビジネスモデル・イノベーションは、企業が価値を生み出す新たなロジックを生み出すもので、3つの中では、最もチャレンジングなものです。ビジネスモデル・イノベーションには、ミシュランがタイヤを販売するのではなく、使用量に応じた料金をチャージするといったProduct as a Serviceなどが含まれます。

同レポートでは、サーキュラー・エコノミーの成功要因として、「外部ステークホルダーとのエンゲージメント」、「継続的で強いトップマネジメントのサポート」、「“サーキュラー”を定義し、ビジョンを伝える」、「定量的な目標を掲げ、ビジネスケースを創り出す」、「従業員を教育する」、「事業部門を巻き込む」、「プロセス・イノベーションから始め、製品いイノベーション、ビジネスモデル・イノベーションに移行する」、「外部パートナーと協働する」、「KPIと目標を掲げ、説明責任を果たす」、「良きことをして、それを伝える」の10項目を挙げています。これらの成功要因は、CSVやサステナビリティ経営とも共通するもので、良く理解できます。

WBCSD/BCGのレポートは、サーキュラー・エコノミーのコンセプトを詳細に説明するというよりは、実務的な内容です。事例も多く示されており、シンプルに纏められているので、参考になると思います。

(参考)
“THE NEW BIG CIRCLE”, WBCSD&BCG

justmeans.com/article/new-report-from-the-boston-consulting-group-and-the-world-business-council-for-sustainable

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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