ブルー・オーシャンCSVを強制的に発想する

2018-07-02 09:13 am

ブルー・オーシャン戦略によるCSVの創造に関して、以前、サステナビリティのレンズを通して顧客提供価値を考えることで、ブルー・オーシャンCSVが生み出されるのではないかと書きました。

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最近、「ブルー・オーシャン戦略」の続編で、前著以降の事例研究を踏まえ、ブルー・オーシャンへの移行(シフト)を進めるための具体的方法、成功要因について示した「ブルー・オーシャン・シフト」を読みました。改めて、「戦略キャンバス」が、ブルー・オーシャンCSVを生み出す有効なツールだと感じました。戦略キャンバスとは、横軸に、価格、使いやすさ、信頼性などの顧客提供価値を、縦軸にその提供価値の大小を示したグラフで、ブルー・オーシャン戦略検討の軸となるツールです。この戦略キャンバスを描くことによって、その製品・サービスの特徴、すなわち、どのような価値を顧客に提供しているものかが、明らかになります。

製品・サービスのCSVは、基本的に自社の製品・サービスと社会課題を組み合わせるものです。どの社会課題を組み合わせるかについて、以前は、社会課題のフレームワークが別途必要でしたが、現在は、SDGsがあります。まずは、自社の製品・サービスとSDGsの組み合わせを考えてみるべきでしょう。この製品・サービスと社会課題の組み合わせに基づく製品・サービスの検討に、戦略キャンバスを活用することができます。

自社製品・サービスの主要な顧客提供価値や競争要因を戦略キャンバスに描き、その中に、SDGsゴールの一つを加えます。自社製品・サービスと結びつきやすいゴールもあるでしょうし、一見結びつかないゴールもあるでしょうが、まずは、思考実験ですので、いくつか考えてみるのが良いと思います。こうして、SDGsへの貢献という一つの提供価値を固定することで、製品・サービスのアイデアを強制発想します。人間は、全くフリーな条件よりは、制約があったほうが、脳が刺激され、新しいアイデアを生み出すものです。

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ブルー・オーシャン・シフトでは、油で揚げないフライドポテト調理器の例が出てきますが、こうした製品のアイデアは、SDG3「健康」、SDG12「持続可能な生産消費」の観点から強制発想することで、生み出すことが可能でしょう。

そして、ブルー・オーシャンCSV実現に向けては、ブルー・オーシャン戦略の他のツールも使えます。すぐに離反する恐れのある「潜在的非顧客層」、検討の結果購入を見送っている「断固たる非顧客層」、一見無関係な「未開拓の非顧客層」など、非顧客層の3つのグループのニーズを考えることで、良い示唆が得られるでしょう。提供価値、成功要因について、「取り除く」「減らす」「創造する」「増やす」の4つのアクションについて、マトリックスで考えるERRCグリッドなども活用できるでしょう。

製品・サービスのCSVは、基本的にブルー・オーシャンCSVですので、ブルー・オーシャン戦略の考え方、ツールとは親和性が高く、積極的に活用すべきものです。

(参考)
「ブルー・オーシャン・シフト」W・チャン・キム&レネ・モボルニュ著(ダイヤモンド社、2018年)

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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