未来に向けたエンゲージメントは、CSRの重要な役割

2018-07-23 12:15 pm

CSRの基本は、ステークホルダー・エンゲージメントとされています。CSRは、「持続可能な社会の発展に貢献するため、企業が社会及び環境に及ぼす影響に主体的に対応すること」であり、企業が社会や環境にどのような影響を及ぼしているか理解するためには、ステークホルダーとのエンゲージメントは、有効な手段です。

代表的なステークホルダーとしては、株主・投資家、顧客、従業員、取引先、地域社会が良く挙げられます。これに環境を加える企業も多いですし、将来世代やNGO/NPOをステークホルダーとしている企業もあります。さらに、行政機関、業界団体、マスコミなどを加える企業もあります。

ステークホルダー・エンゲージメントの方法は、いろいろありますが、CSRマネジメントの一環として良く行われるのが、ステークホルダー・ダイアログです。しかし、CSRマネジメントの一環として行うステークホルダー・ダイアログは、所謂ステークホルダーではなく、CSRの専門家などを対象として実施されるケースも多々あります。私もCSRコンサルティングの中で、ステークホルダー・ダイアログと称して、CSR専門家と企業のマネジメント等との対話をアレンジすることがありますが、余り「CSRの専門家との対話は、ステークホルダー・ダイアログと言っていいんですか?」と問われることは余りありません。CSRの世界では、それが普通になっているからでしょう。

所謂ステークホルダーとのエンゲージメントは、現在、ステークホルダーがどのような期待を持っているか、企業がステークホルダーにどのような影響を及ぼしていると認識されているかを理解するために重要です。一方で、CSRの専門家などとの対話は、現在だけでなく、将来も見据えた企業への期待、企業が社会や環境に及ぼしている影響の中でどのようなものが注目されるようになるか、を把握する上で有効です。

最近は、社会課題が急速に経営の重要課題になるケースが出てきています。「海洋プラスチック」などは典型ですが、社会課題としてマスコミなどで取り上げられるようになってから、あっという間に、欧州での規制、スターバックス、マクドナルドなどの企業によるプラスチックストローなどの廃止が発表されました。しかし、海洋プラスチック問題は、20年くらい前から研究者が警鐘しており、2012年のRio+20でも取り上げられ、2015年には、サミットの首脳宣言で対策にコミットメントがなされ、アディダスが海洋プラスチックを原材料としたシューズを発表するなど、以前から海外では注目されていました。

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こうした社会課題に対しては、NGOの動きに注目することが重要です。どのNGOがどのような社会課題に関心を持っているか、NGOの政府や投資家への影響力はどうかなど、アンテナを高く張っておく必要があります。CSR専門家との対話も、今後注目される社会課題の動きを把握する手段として有効です。

所謂ステークホルダーとのエンゲージメントに加え、NGO/NPOやCSR専門家とのエンゲージメントは、未来に向けたエンゲージメントとして重要です。そこは、まさにCSR部門の重要な役割ではないでしょうか。

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