SDGsの存在意義、企業がSDGsに取り組む本質的意義とは?

2018-10-08 03:55 pm

「2030 SDGs」というゲカードームがあります。サステナビリティ/ソーシャル関連の仕事をしている人であれば、体験したことのある人も多いと思います。私もファシリテーター資格を持っており、企業研修などで実施することもあるのですが、普段ゲームをすることなどなさそうな企業の経営層でも夢中になる、良く出来たゲームです。

imacocollabo.or.jp/games/2030sdgs/

このゲームには、特にSDGsの各ゴールの内容が出てくるわけではないのですが、ゲームを実施することで、世界の課題解決に向けて何が必要か、大きく2つの学びがあります。1つは、可視化された共有目標(あるいは世界の状況を可視化するメーター)が必要だということ。もう1つは、コラボレーションが大事だということです。そして、これらこそが、SDGsの存在意義でもあります。

私が推進・啓発しているCSVでもコラボレーションが重要なのですが、コラボレーション実現で最も重要なのは、共有目標を持つことです。世界の共有目標であるSDGsが出来たことによって、明らかにコラボレーションがやりやすくなっています。すでに始まっているものとして代表的なのは、SDG12.3「食品ロス・廃棄削減」に向けたマルチステークホルダー・イニチアチブ「チャンピオンズ12.3」です。

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SDGs推進のリーダー企業も、社会課題解決に向けたコラボレーションとその共有目標としてのSDGsの重要性を理解しています。国連グローバル・コンパクトSDGパイオニアとして表彰されたBASFでSDGsを推進する取締役サオリ・デュボーグ氏は、「(世界には)多くのチャレンジがあります。これらのチャレンジは、どんな組織であっても、一つの組織だけで実現することはできません。SDGsは、民間企業、公的機関、市民組織が力を合わせるための優れたフレームワークです。協力と新しいビジネスモデルが、未来のカギを握ります。」と言っています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3404#.W7lWhWj7Rdh

また、国連グローバル・コンパクトのサステナビリティ先進企業が集まる「LEAD」創設メンバーのノボ・ノルディスクでチーフ・サステナビリティ・オフィサーを務めるスザンヌ・ストーマ―氏は、日経ESGのインタビューで、「SDG3.4『2030年までに慢性疾患による若年死亡率を3分1減少させる』実現に向け、糖尿病治療薬を普及するため、社内で分析したデータをもとに政府や他の組織とのコラボレーションを進めている」と語っています。この社会課題解決に向けたコラボレーションを通じた市場創造は、ノボ・ノルディスクのCSVの中心となっています。

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日本でも、各企業や業界団体などでSDGsにどう貢献するかについて議論が進められています。その中では、是非「どのターゲットを共有目標として、コラボレーションを推進するか。誰をターゲット実現に向けたイニシアチブに巻き込むか。」を議論して欲しいと思います。さらに、そこで新しい時代に適したビジネス環境の整備などを議論して欲しいと思います。そこにこそ、企業がSDGsに取り組む本質的意義があります。

(参考)
「SDGsは新規ビジネスにつながる」日経ESG2018年9月号

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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