自社の資源を活かした社会価値創造を考える

2018-11-21 09:19 am

先般ブログで書いた、SKグループが社会価値創造のためにとっているアプローチの一つとして、「企業が持つインフラを社会と共有すること」があります。SKグループでは、グループのSKエナジーが持っている給油所ネットワークを開放し、競合や郵便局と連携して、1万か所近くの宅配インフラを構築しています。

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企業が持つインフラなどのリソースを社会価値創造に活用することは、どの企業においてもいろいろ考えられるはずです。千葉県大網白里町にある不動産会社の大里綜合管理は、会社の会議室を地元住民のコミュニティ活動や学童保育の場として開放しています。その他、主要駅周辺の清掃や交通整理の実施、勉強会や演奏会の開催など、150以上のコミュニティ活動を実施しています。同社の狙いは、(1)地域活動を社員が企画し、近隣住民を巻き込みながら実行する経験を通じて、社員の成長を促す、(2)地域でのファン作り、顧客獲得に役立てる、(3)地域の不動産会社として、町の魅力を高めることを通じて、不動産の価値向上にも役立てる、などです。

また、自社ならではの強み・リソースを活用するという視点でも、トヨタの生産管理ノウハウの農業への展開など、いろいろなCSVや社会貢献が考えられるはずです。

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シェアビジネスで注目される、十分に活用されていない社会における未利用資源を活かすという視点も、CSVを考える上では重要です。

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地方の路線バスなどの空きキャパシティで荷物を運ぶ運輸業者の貨客混載輸送は、自社の強みと社会の未利用資源を組み合わせた活動ですが、最近、佐川運輸がタクシー会社や鉄道会社と貨客混載輸送を開始するなど、広がりをみせています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1934#.W_DOcvZuJdg

自社の資源・インフラを活用した社会貢献活動としては、シェアビジネスの旗手Airbnbがカリフォルニアの山火事の避難民に無料宿泊を提供しています。カリフォルニアで相次ぐ大規模な山火事で多くの人が家屋を失う中、Airbnbは、2,000ヶ所以上の無料宿泊リストを提供していますが、自社のインフラを活用して住む場所を失った人々のために避難場所を提供するというのは、優れた取り組みです。Airbnbは、これ以外にも、自社が持つ災害救済ハブを通じて、今どこで災害が起きていてどれだけの人々が住まいを探しているかを明らかにし、避難した住民を受け入れるホストを募集・登録しています。

自社が持つノウハウ、インフラなどのリソースを用いてどのような社会価値を創造することができるか、社会の未利用資源をどう生かすことができるかは、考えて見る価値のあるものだと思います。

(参考)

www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=41435&oversea=0

www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=41437&oversea=0

jp.techcrunch.com/2018/11/15/2018-11-14-airbnb-hosts-offer-free-housing-to-evacuees-displaced-by-california-wildfires/

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/series/DF260320183652/

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