企業主導のプラスチック処理インフラ整備を検討すべき

2018-12-03 09:05 am

昨年の中国のプラスチックごみ輸入禁止以降、日本国内でプラスチックごみがあふれつつあるようです。これまで日本は年間約150万トンのプラごみを輸出し、その大半が中国へ送られていましたが、それが国内に留まり、処理が追い付かずに保管されているプラスチックごみが増えています。

プラスチック処理のインフラが不足している現状に対し、政府や自治体が対応するのを待つのではなく、企業がイニチアチブを取ることを検討してはどうでしょうか。特に複数企業のコラボレーションによるインフラ整備が期待されます。これまでブログで紹介してきたものの中から、参考になりそうなものを紹介します。

1.Closed Loop Fund
プラスチックなどのリサイクルインフラ不足を解消するため、ウォルマートが中心となって、リサイクルのインフラ整備のためのファンド、Closed Loop Fundを創っています。ウォルマートに加え、コカ・コーラ、ゴールドマン・サックス、ジョンソン&ジョンソン、ペプシコ、P&G、ユニリーバなど計9社が出資して1億ドルを調達し、リサイクルインフラ整備のためにゼロ金利または低金利で資金を提供しています。こうしたファンドを創ることも考えられます。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1512#.XAJC8fZuJdg

2.プラスチックバンク
プラスチックバンクは、途上国で、プラスチック廃棄物を回収して3Dプリント材料に変えて、3Dプリンターで製品化しています。これにより、途上国の人々の生活向上を支援しています。プラスチックバンクは、この取組みにブロックチェーンを活用しており、ブロックチェーンに精通するIBM、消費財大手ヘンケル、世界最大のプラスチック再利用を行う企業MBAポリマーなどとコラボレーションしながら進めています。人手が不足する日本では、途上国と同様なモデルは難しいかも知れませんが、MBAポリマーのようなプラスチック再利用の技術・ノウハウを持つ企業との連携、3Dプリンター材料化など、参考にできるところはあると思います。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3358#.XAM2QPZuJdg

3.NextWave Plastics
デルと環境NGOのLonely Whaleが立ち上げ、イケア、GM、HP、インターフェースなど10組織が加盟する海洋プラスチック対策となるバリューチェーン構築を目指すイニシアチブです。SDG14.1に貢献し、2025年までに、最低12億本の使い捨てプラスチックボトルに当たる25,000トンのプラスチックが海洋に流れ込むことを防ぐことにコミットしています。今のところ、HPがハイチでプラスチックボトルをリサイクルしてインクカートリッジとするなど、個別の取り組みとなっているようですが、プラスチックリサイクルのバリューチェーン構築を目指すイニチアチブというコンセプトは、重要です。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3589#.XAM-6Gj7Rdh

まずは、喫緊の課題として、日本国内でのプラスチック処理のインフラ整備が必要ですが、これが機能しさらにCSVになれば、同様にインフラが不足するアジアなどに展開することも考えられるでしょう。企業主導のプラスチック処理インフラ整備が進むことを期待します。

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/series/DF260320183652/

CSV戦略ポテンシャル診断サービス
「CSV戦略ポテンシャル診断」サービスページ

コメントを書く







コメント内容


Copyright(c) 2012 Cre-en All Rights Reserved.