次の海洋プラスチックは何か?

2018-12-05 10:10 pm

少し前に「海洋プラスチックは、何故急速に重要課題となったか?」というブログを書きました。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3575#.XANJ12j7Rdh

様々な社会課題の中でも、海洋プラスチックのように急速に注目され、取り組みが進むものがあります。CSR担当などは、「次の海洋プラスチックは何か?」について常に感度を高くしておき、できれば社会課題が一般に注目されるようになる前に対応する、あるいは対応の準備をしておくよう経営にインプットし、社会課題が注目されるようになった場合、迅速に対応しそれを競争力の源泉とすることが期待されます。

社会課題に感度高く対応する方法としては、NGOの動きに注目することが重要です。どのNGOがどのような社会課題に関心を持っているか、NGOの政府や投資家への影響力はどうかなど、アンテナを高く張っておく必要があります。さらには、前述のブログで挙げたいくつかの要因なども踏まえ、社会課題への注目が広がる可能性について、洞察しておくべきです。

次の海洋プラスチックとして、パーム油は有力候補です。パーム油プランテーションのための急速な熱帯雨林の伐採は、生態系の喪失、泥炭地開発に伴う森林火災を含む気候変動への影響、地域住民との土地紛争など、様々な問題を生み出しています。パーム油の問題は、サステナビリティ業界では周知のことですが、一般にはまだまだ認知されていません。一部企業では、パーム油を100%持続可能な認証を受けたもの(RSPO)とする目標を掲げるなどの取り組みが進んでいますが、企業セクター全体としては、まだまだ感度が不十分な印象です。また、RSPO自体もNGOなどから不十分との指摘を受けています。

パーム油については、グリーンピースがパーム油プランテーション開発のために生息地を奪われているオラウータンをキャラクターとするビデオを作成して、パーム油の問題を啓発しています。生き物が苦しんでいることは、社会課題への関心が広まる要因として重要です。また、パーム油の問題は消費者の日々の購買行動に関連しており、消費者が自分ごととしやすいものでもあります。経済的には恩恵があり、政治的には意見が対立しやすい課題ですが、その影響も極めて大きいため、パーム油が次の海洋プラスチックになる可能性はあるでしょう。

その他、最近のNGOの動きとしては、WWFが鉄やアルミニウムなどの鉱物資源を持続可能なものとするよう要請しています。こうした動きを受けて、ネスプレッソはリオティントと協働で、2020年までにコーヒー用カプセルをすべて、持続可能なアルミニウム(ASI認証アルミ)ことにコミットしています。これは、すぐに一般に広がる課題ではないかも知れませんが、押さえておくべき動きです。

「次の海洋プラスチックは何か?」、NGOなどの動きに注目し、企業は感度を高めておくべきです。

(参考)

www.greenbiz.com/article/palm-oil-new-plastic-big-brands-and-suppliers-under-fire-over-deforestation

www.sustainablebrands.com/news_and_views/marketing_comms/lara_koritzke/wwf_calls_corporates_implement_credible_mining_certific

this.kiji.is/437797325118325857

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