サステナビリティ・プロフェッショナルに求められる幅広く高度な知識

2019-03-11 09:52 am

サステナビリティを推進する非営利組織Forum for the Futureが「サステナビリティの未来2019-乱気流の時代にシステム変化を促進する」というレポートで、今後、サステナビリティに影響する以下の7つの要因を挙げています。

①プラスチックの反動
プラスチックは、安価で便利な材料であるが故、多くの用途に大量に使われています。しかし、分解されにくいという優れた機能を持つために、大量の廃棄物として問題になっています。プラスチック汚染については、これまでにない速さで関心が高まり、対応が進められていますが、根本的な問題解決の方法は、まだ見出せていません。

②移民と気候危機
移民の数が、第二次世界大戦以降で最大となっていますが、今後は気候変動による移民が増えると想定されています。移民の増加は、人道的危機をもたらし、保護主義につながる恐れがあります。

③再び吹き荒れるナショナリズム
国家主義の政府と感情が世界的に広まっています。グローバルの時代から分裂し競争する時代に移行しつつあるのかも知れません。サステナビリティを効果的に推進するためには、この分裂しつつある世界を良い方向に進めていく必要があります。

④オンラインでつながった人生
2019年に世界の半分がオンラインでつながるようになります。このほぼ規制されない空間は、人々が何に関心を持っているかを把握して利用し、人々を特定の価値観に誘導し、社会と人々の変革の力に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

⑤参加型民主主義の広がり
グローバル主義者と国家主義者の議論が激しくなるにつれ、市民や政府は、グローバルな課題にローカルで対応するなど、一体となって意思決定する新しい方法を試しています。

⑥アジアにおける消費主義の変化
環境負荷の大きいライフスタイルが世界で当たり前になっていますが、これから消費が拡大するアジアでは、シェアリングなどこれまでと異なる形の消費主義が育ちつつあります。そこに新しいライフスタイルのかすかなヒントがあります。

⑦生物多様性
我々は、地球の歴史上6回目の大量絶滅を経験しつつあり、人類が依存する生態系システムを損なっています。自然を回復しようとする動き、自然と共生しようとする動きはありますが、さらなる協働、継続的なインパクトの拡大が求められます。

プラスチック、気候変動、生物多様性などは、サステナビリティの世界で従来から関心の高い課題ですが、これからのサステナビリティのプロフェッショナルは、移民、ナショナリズム、オンライン化、民主主義のあり方、消費主義の変化などについての理解も求められます。従来からのサステナビリティ課題の領域も拡大していますが、さらに、政治、経済、社会、テクノロジーの知識を持ち、それらとサステナビリティの関係性をシステムとして理解し、意味合いを伝えられることが求められます。政治、経済、社会、テクノロジーなどについては、深いところまで知識を持つのは難しいため、幅広い専門家とのネットワークを持ちつつ、その関係性をサステナビリティの文脈で理解し語れるようにしておくことが必要でしょう。

(参考)
「DRIVING SYSTMES CHANGES IN TURBULENT TIMES – THE FUTURE OF SUSTAINABILITY 2019」FORUM FOR THE FUTURE

※参考CSV情報

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2856747026032018000000?page=5

bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2856746026032018000000

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