IBMのアクセシビリティ

2013-04-10 09:11 pm

日本IBMに浅川智恵子さんという研究者がいます。全盲であるにもかかわらず、日本人として、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏などに続く5人目のIBMの技術職の最高職位であるフェローに選ばれています。

視覚障がいという自らのダイバーシティを生かして、障がい者や高齢者などが自由にIT機器を操作できるようにする「アクセシビリティ」技術の研究を進めています。浅川さんが開発した、画面やマウス操作なしで、合成音声とキーボード操作だけでWEBにアクセスできる「ホームページリーダー」は、世界中で高い評価を得ています。

アクセシビリティは、世界で7.5億人~10億人と言われる障がいを持った人たちのためだけでなく、世界の3分の1を占めると言われる高齢者や非識字者が情報を得るための技術としても注目されています。

IBMは、1914年に障がいを持つ方を雇用して以来、50年以上に亘りアクセシビリティを追求しています。当初は、慈善事業の位置付けでしたが、最近は大きく状況が変化しています。

米国政府による障がいを持つ方でも扱いやすい電子機器および情報サービスの購入の義務付けなどに代表される世界的な政策的支援もあり、障がい者向け情報サービスは一つの市場として立ち上がっています。そして高齢化社会の到来により、市場の拡張・拡大が予想されています。

IBMもアクセシビリティ・センターを立ち上げて、世界的にアクセシビリティの取り組みを一体的に推進する体制を構築しています。そして、障がいを持つ方を積極的に雇用し、障がいを持つ方が能力を発揮できるよう環境を整備し、浅川さんのような方を生み出しています。

IBMのアクセシビリティは、障がいを持つの方の能力を生かして、社会の課題に対応しつつ、IBMの事業を成長させようとするCSV*であり、障がい者雇用のベストプラクティスです。多くの企業にとって、学ぶべきところは多いのではないでしょうか。

*「CSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)」については、以下を参照

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=162

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=319

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=436

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