ソサエティ5.0とCSV

2016-09-22 10:18 am

本年1月に閣議決定された今後5年間の科学技術政策の基本指針「第5期科学技術基本計画」で、「Society5.0」という言葉が登場しています。科学技術基本計画では、「ICTを最大限に活用し、サイバー空間とフィジカル空間(現実世界)とを融合させた取組により、人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」を未来社会の姿として共有し、その実現に向けた一連の取組を更に深化させつつ「Society 5.0」として強力に推進し、世界に先駆けて超スマート社会を実現していく。」としています。Society5.0としているのは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続くような新たな社会を生み出す変革を科学技術イノベーションが先導していく、という意味が込められているようです。

経団連もこれを踏まえ、本年4月に、「新たな経済社会の実現に向けて~「Society 5.0」の深化による経済社会の革新~」という提言書を出しています。官民を挙げて、Society5.0を大きな流れにしていきたいようです。

ICTを活用した新たな産業革命を進める動きとしては、ドイツの「Industrie4.0」、GEが主導する「Industrial Internet」などがありますが、これらが産業のスマート化、製造業の競争力強化を主眼にしているのに対し、Society5.0は、社会づくり、社会の課題解決を目的としているところに特徴があります。

経団連の提言では、「Society 5.0」のコンセプトは、「産業競争力の徹底的強化」と「人中心の社会の構築」を両立するものであり、産業の生産性向上のみならず、新産業の創出とともに、少子高齢化やエネルギー問題等の社会課題の解決を図ることを目的としているところに特徴があるとしています。そして、「(人口減少、産業競争力の低下といった課題に対し、)人口減をものともしないスマートな社会」「(超高齢化、女性の活躍といった課題に対し、)高齢者や女性等、あらゆる個人が活躍できる社会」「(災害、テロ、インフラ老朽化といった課題に対し、)サイバー・フィジカルいずれも安全・安心な社会」「(環境問題、資源・水不足といった課題に対し、)地球規模の環境問題に貢献する社会」を目指すとしています。

政府では、Society5.0を実現するため、IoT、AIなどの基盤技術強化、人材育成、知的財産・国際標準化戦略などを進めることとしており、経団連では、これに加え、省庁が一体となった取り組み、規制・制度改革、データ活用に向けたルール整備などを求めています。

Society5.0は、まさに、政府と企業が連携してシェアード・バリューを目指しているものですが、さらに幅広いステークホルダーを巻き込んだ社会的な動きとなることが期待されます。CSV/シェアード・バリューのコンセプトを共有・活用することは、Society5.0の実現に向けて大きく貢献するでしょう。

(参考)
「第5期科学技術基本計画」(内閣府)、「新たな経済社会の実現に向けて」(経団連)

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

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