CSRからソーシャル・インパクトへのシフト

2017-02-22 10:42 pm

最近のフォーブスの「2017年に見ておくべき6つのCSRトレンド(6 CSR Trends To Watch In 2017)」という記事で、「政治に左右されないサステナビリティへのコミットメント」「企業が問題解決を主導する」「チーフ・サステナビリティ・オフィサーへの期待の高まり」「サーキュラー・エコノミーの加速」「消費者と従業員の理解促進への投資」と並んで、「企業の社会的責任からソーシャル・インパクトへのシフト(A shift from “corporate social responsibility” to “social impact”)」が6つのトレンドの1つに挙げられていました。

記事では、CSRに携わる人々は、サステナビリティなどいくつか言葉がある中で、CSRプログラムをどう呼ぶか、どのような言葉を使うべきかに悩んできたが、“インパクト”へのシフトが進むのではないかとしています。その理由としては、事業部門やマネジメントにとっては、CSRよりもソーシャル・インパクトのほうが分かりやすいためとしています。また、企業の社会への貢献について、「責任」や「ネガティブな影響の軽減」よりも、ユニークな測定可能なポジティブ・インパクトの創造が重視されるようになっていることも背景にあるとしています。

以前、「CSRからCSVへ」という言い方がされたときには、CSRの関係者の多くから懸念が表明されました。このときに表明された「CSRは企業のあらゆる事業活動において不可欠」「CSVはCSRを前提として進められるべき」という考え方は、私もそのとおりだと思いますので、「CSRからCSVへ」という表現が、誤解を招くという懸念は良く分かります。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1406#.WKflQGe7rIU

「CSRからソーシャル・インパクトへ」という表現も、CSRとソーシャル・インパクトは別のものかという誤解を招きますので、こうした表現はすべきではないと思いますが、実態として「ソーシャル・インパクト」という言葉が広がる可能性はあります。“CSR”は、3文字略号で分かりにくい、「責任(Responsibility)」という言葉が「コスト」を想起させるなど、浸透させる上で課題があります。一方、ソーシャル・インパクトは、横文字ではありますが、イメージが掴みやすく、価値創造のニュアンスもあります。

変な言い方かも知れませんが、CSRを進めるため、CSRの考え方を浸透させるために、「ソーシャル・インパクト」という言葉を使うという考え方はあるかも知れません。なお、「ソーシャル・インパクト」は、CSVの推進・浸透にも使える言葉だと思います。

(参考)

www.forbes.com/sites/susanmcpherson/2017/01/19/6-csr-trends-to-watch-in-2017/#1e70fbf14ece

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

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