SDGsでビジネスを考えるツール

2017-05-31 10:34 pm

SDGs実現に向けて、ビジネスによる取組みが不可欠として、国連グローバル・コンパクトなどが中心となって、ビジネスでSDGsに取り組む際に参考となる様々なツールが提供されています。代表格は、SDGコンパスやSDG Industry Matrixです。SDGコンパスは、自社のバリューチェーンとSDGsとの関係性から優先課題を決定し目標に落とし込むという、全社的取り組みの方法の基本フレームワークを示しており、Industry Matrixは、産業別に17のゴールそれぞれについて、シェアード・バリューの機会と具体的事例を示しています。

それ以外にも様々なツールが提供されていますが、SDGsでビジネスを考える上で参考になりそうなのは、”Better Business, Better World”と”Global Opportunity Explorer”です。

Better Business, Better Worldは、2016年にダボスで設置された「ビジネスと持続可能な開発委員会」が纏めた、ビジネスリーダーにSDGsへの取り組みを促すための調査レポートで、「食料と農業」「都市」「エネルギーと材料」「健康と福祉」の4つの経済システムにおいて、約12兆ドルの市場機会がもたらされるとしています。そして、4つの経済システムに関し、グローバルゴールに関連する60のビジネス機会(=“ホットスポット”)を示しています。グローバルゴールのホットスポットは、グローバル経済の2-3倍で成長するとしています。各ホットスポットの市場規模など具体的情報は英語版しかありませんが、レポートのサマリーは、日本語訳も発行されていますので、ご参照下さい。

report.businesscommission.org/

report.businesscommission.org/uploads/Japanese.pdf

Global Opportunity Explorerは、国連グローバル・コンパクト、デンマークのサステナビリティ系シンクタンク・コンサルのSustainia、ノルウェーに本部を置く第三者認証などのサービスを提供するDNV GL、が開発したSDGsのビジネス機会や事例を紹介するサイトです。業界ごと、ゴールごとのソリューション、ゴールごとのマーケットを紹介しており、Industry Matrixにも似たツールですが、こちらのほうが、各市場や事例に関する情報は充実しています。

explorer.sustainia.me/

日本では、中小企業の社会的インパクトの最大化を専門としたコンサルティングファームのライフドラムラボが、”SDGs Insight”というサイトで、日本企業のSDGsに対する取り組みを整理しています。ゴールごと、情報開示、コミット、活動、成果測定というフェーズごとにSDGsの取り組みを整理しようとしているようですが、基本的には、SDGsに関する情報開示状況のデータベースという感じです。日本企業の具体的取り組みを運営側でSDGsと関連付けて整理できると、より充実したデータベースになると思います。

www.sdgsinsight.com/

なお、私が所属するクレアンでもSDGs関連情報を整理していますので、ご参照下さい。

www.cre-en.jp/library/SDGs/

ただ、本日ご紹介したツールは、網羅的に市場機会や事例を提供していますが、意味のあるフレームワークで整理していないため、実際にビジネスを考える上では、少々使いにくいのが実態です。今後、私のほうで、Industry MatrixやGlobal Opportunity Explorerなどの情報も使いながら、業界ごと、ゴールごとのSDGsへのシェアード・バリューの取り組みのフレームワークを整理していきたいと思っています。

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡下さい。

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