責任はアウトソースできない!

2017-07-20 12:42 pm

ユニリーバのポール・ポールマン氏は、サステナビリティ領域では、誰もが認めるリーダーです。最近では、1企業のトップマネジメントという立場を超えて、社会のリーダーとして、SDGsの啓発にもかなり力を入れています。サステナビリティをブランドの軸に据えるユニリーバとしては、SDGsのような社会課題に対する消費者の関心が高まれば、自社の競争優位に繋がるため、ユニリーバCEOとしても合理的、シェアード・バリューな行動でもあります。

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ポールマン氏は、サステナビリティ×ビジネスに関し、多くの名言を発しています。以下の言葉は、私も良くCSVの講演などで良く使わせて頂いています。
「将来にわたって成長し続けるためには、何かを犠牲にすることはできません。環境への負荷を減らしながら、社会にとっても有益であるような、新しいビジネス・モデルを確立する必要があります。」「ユニリーバは、サステナビリティと利益ある成長は対立するものではないと考えています。」「人々の懸念と環境ニーズの両方に取り組むビジネスは、長期にわたり成功すると私たちは信じています。」

その他、インタビューで以下のように語っています。

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そのポールマン氏が、最近、「多くの企業が調達や物流、マーケティングで外部委託を進めるが、責任まではアウトソースできない。持続可能な成長は、バリューチェーン全体で進めなければならない」と語っています。この「開発や生産を外部委託できても、責任はアウトソースできない」というのは、サプライチェーン・マネジメント時代の責任のあり方をクリアに表現する名言です。ドラッカーの言う社会的責任、「自らの活動が社会に与える影響に対する責任」については、活動をアウトソースできても、責任はアウトソースできないということです。これは、現代の企業人が、良く理解しておくべきことです。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1406#.WXAiq2cUnIU

ユニリーバは、この言葉を実践するため、「原料として使用する農作物を2020年までに100%持続可能なものにする」など、サステナブル・リビング・プラン(SLP)をサプライチェーン全体で実践しようとしています。環境に関しても、日本国内で、「グリーン電力証書」の仕組みを活用し、「世界全事業所の使用エネルギーを再生可能エネルギーに切り替える」という目標を世界に先駆けて達成し、さらに、製造を委託しているOEMメーカーの消費電力についても、ユニリーバがグリーン電力証書を購入し、国内生産に伴うCO2排出量ゼロを実現しています。

ポールマン氏は、アクティビストに攻められようが、確固たる意思を持って、サプライチェーンを含めて、責任を果たそうとしています。さらに言えば、責任を果たしつつ、それをブランド価値向上につなげ、シェアード・バリューを実現しようとしています。こうして創られる本物のブランドを多くの消費者がサポートする流れを促進していかなければなりません。

(参考)

www.nikkei.com/article/DGKKZO1720918001062017TI1000/

「英蘭ユニリーバ グリーン電力証書でCO2ゼロ 生産委託先にも拡大」(日経産業新聞2017.07.19)

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