CSVフレームワークとしてのSDGsを使いこなす

2017-11-24 09:04 am

SDGsとは何か?「国連加盟国により採択された、2030年に向けたゴール」ではありますが、私のようにサステナビリティやシェアード・バリューを推進する人間にとっては、企業をはじめとする様々な組織、市民/消費者に社会課題に目を向けてもらうためのツールであり、共通言語です。また、CSVの取り組みなどを考えるときの、社会課題のフレームワークでもあります。

SDGsの17ゴールは、グローバルの社会課題のフレームワークとしては、かなり網羅性があると思います。各国視点では、各国・各地域特有の課題が含まれていない、企業視点では、業界特有の課題が含まれていないこともあり、CSVの取り組みを考えるときも、SDGsだけ考えれば良いというものではありませんが、思考のスタートラインとしての基本フレームワークとしては、十分使えるものだと思います。

SDGsのフレームワークを使って、課題に広がりを持たせることもできます。例えば、日本では、社会課題と言えば、「高齢化」「人口減少」が筆頭格ですが、これはSDGsの課題ではありません。しかし、「高齢化」×17ゴールのように使うことはできます。CSVを考えるときの別のフレームワークとして、「可視化」「緩和」「適応」がありますが、特に「適応」策を考えるときに、SDGsフレームワークは使えます。

「高齢化」といった人口動態に関わる課題について、「緩和」策は、容易ではありませんので、現在の日本の喫緊の課題となっているのは、「適応」です。そして、高齢化に関わる適応課題としては、「貧困」「飢餓」「健康・福祉」「教育」などがあります。こうした高齢化に関わる課題を整理して、そうした課題への対応策を考えます。自社の強みと突き合わせて、製品・サービス、バリューチェーン、ビジネス環境などの視点で、CSVを考えることもできます。

「高齢化」×17ゴールを網羅的に考えると、強制発想が必要となるものもあります。「高齢化」×「ジェンダー平等」などは、少し強制発想が必要となるかも知れません。しかし、そこから、介護における女性の負担などの課題が見えてきます。「水・衛生」に関しては、お風呂が高齢者にとってリスクのある場所ということを考えると、お風呂に入らずに体をきれいにできれば、水の節約にもつながるといった発想が出てくるでしょう。SDG12に関しては、高齢者向け衛生用品のサーキュラー化などがあります。個人的には、SDG8に関係する高齢者雇用、SDG11(+9,13)に関係する高齢化社会に対応したレジリエントなまちづくりなどは、非常に重要と考えています。

このようにSDGsのフレームワークをうまく使えば、CSVの発想を広げることも出来ます。SDGsを使いこなすことは、CSV/シェアード・バリュー人材にとっても重要なことです。

(参考)

justmeans.com/press-release/mars-support-of-the-united-nations-sustainable-development-goals-recognized-at-award

www.mars.com/global/press-center/newsroom/unveiling-our-sustainable-in-a-generation-plan

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/series/007620/index.html

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