そもそもCSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)とは何か?

2012-05-14 08:42 am

CSVは、本ブログの中心テーマですが、いろいろ話を聞いていると、まだ十分概念として共有されていないように思いますので、ここで一旦、「CSVとは何か?」を整理してみたいと思います。

まず、CSVは、企業価値向上のための活動と社会価値の創造(=社会課題の解決)を両立させるという考え方と、そのためのアプローチからなる“経営フレームワーク”です。

“考え方”とは、

①     現在の資本主義および企業活動は、種々の社会課題を生み出しており、持続可能性に懸念がある

②     政府の課題解決力には限界があり、企業による社会課題が期待され、実際、企業にはそのポテンシャルがある

③     企業が持続可能な社会の構築に向けた社会の期待に応えるには、従来のCSRや社会貢献活動では不十分で、事業活動そのものを通じた社会課題の解決が求められる

④     社会の期待に応え、事業活動を通じた社会課題の解決により社会との共生を目指す企業が、長期的な成功を手に入れることができる

というものです。

④については、今後さらに事例を積み重ねたり、理論を構築したりすることが必要だと思いますが、CSVとはそういう考えにもとづくとご理解下さい。

次に“アプローチ”ですが、企業価値と社会価値を両立させるため、CSVでは、事業を通じて社会課題を解決するための以下の3つのアプローチを提示しています。

Ⅰ. 製品と市場を見直すことによる社会課題を解決する製品・サービスの提供

Ⅱ. バリューチェーンの生産性を再定義することによるバリューチェーンの競争力強化と社会への貢献の両立

Ⅲ. 企業活動を行う地域でのクラスター/競争基盤の強化と地域への貢献の両立

Ⅰ.は、製品・サービスの提供価値そのものを通じて社会価値を創出しようとするもので、Ⅱ.Ⅲ.は、製品・サービスの提供価値を生み出すためのリソース、プロセスを強化する活動を通じて社会価値を創出しようとするものです。

これらの3つのアプローチについては、別コラムなどで説明していますので、詳細は、そちらを参照していただければと思います。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=162

なお、Ⅰ.については、顧客ニーズが顕在化していない社会課題への対応領域において、“顧客を創造”しようとするものです。このアプローチは、さらに具体化していく必要があると思いますが、“製品とサービスを見直す(生み出す)”ための既存アプローチとの組み合わせが有効ではないかと考えています。

例えば、ブルーオーシャン戦略とサステナビリティの組み合わせについては、以前コラムで述べましたが、こうした既存の戦略アプローチが活用できるでしょう。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=199

CSVのアプローチの具体化については、本ブログでこれからも取り上げていきたいと思います。

(参考)

「共通価値の戦略」(ハーバードビジネスレビュー2011.6)

CSV戦略ポテンシャル診断サービス
「CSV戦略ポテンシャル診断」サービスページ

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