ミレニアル世代からZ世代へ

2017-12-13 10:31 pm

ミレニアル世代という言葉は、日本でもかなり浸透してきたように思います。サステナビリティの文脈では、ミレニアル世代は、社会貢献意識が高く、サステナブルな消費に関心が高く、こうした人材から評価を得るには、サステナビリティの取り組みを強化する必要があると語られています。実際、優秀なミレニアル世代の人材を獲得することは、多くの企業がCSVなどの取り組みを強化する大きな理由になっています。

特に米国では、米国国勢調査局の定義で、1982~1998年生まれと定義されるこの世代が、2015年以降、最大の労働力となっています。さらに、米国では、ベビーブーマーが毎日1万人引退しているとされる中、労働力の確保が大きな課題となっています。各種調査において、サステナビリティへの貢献が働く上での大きなモチベーションになっているとされるミレニアル世代の人材を獲得するため、サステナビリティに貢献する企業として評価を得ることは、競争力を維持・向上するために極めて重要です。

CSR領域に強いPR会社のコーン・コミュニケーションの2016年の調査によれば、ミレニアル世代の79%は、職場を決めるときに、企業の社会・環境に対するコミットメントを考慮するとしています。また、75%は、地球に対する強いコミットメントのある企業で働けるのであれば、賃金カットを受け入れるとしています。さらに、89%は、自分が働く企業のサステナビリティ強化の取り組みに積極的に参加したいとしています。

このようなデータもあり、米国などでは、ミレニアル世代の人材を獲得するために、企業のサステナビリティ・アピールの競争が行われています。日本でもミレニアル世代(特に優秀層)は、同様な意識を持っていると感じていますが、日本企業は、この辺りの感度がやや弱いように思います。

そして、米国では、ミレニアル世代の次の世代、1990年半ば以降に生まれたZ世代への関心も高まりつつあります。

コーン・コミュニケーションの最近の調査によれば、Z世代の94%は、企業は、通常のビジネスとは関連しなくても重要な社会課題に取り組むべきとしています(ミレニアル世代では87%)。また、89%は、社会・環境課題に貢献している企業から優先的に購入するとしています。一方で、Z世代は、社会にポジティブな影響を与えるためにスマートフォンを活用します。Z世代の81%は、ソーシャルメディアの活用で社会・環境課題にポジティブな影響を与えられると考えており、58%は、社会・環境への貢献は、コミュニティベースで行うよりも、オンラインで行うほうが効果的だと考えています。

世界の大きな潮流、若い世代が育つ社会・経済環境、接する情報を考えると、若い世代ほど、サステナビリティの感度が高くなるのは、必然のように思います。ミレニアル世代よりもサステナビリティ感度が高く、ミレニアル世代以上に、スマホやソーシャルメディア・ネイディブのZ世代。米国と日本では、少し違いもあるかと思いますが、これからの大学卒世代となるこの世代にとって魅力的な企業となるためにも、サステナビリティを統合した経営のあり方を考えることは、重要となっています。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/organizational_change/daniel_persica/looking_hire_millennials_sustainability_commitme

justmeans.com/multimedia-with-summary/gen-z-the-next-conscious-group-of-consumers

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/series/007620/index.html

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