ポール・ポルマン氏の後継者は?

2017-12-28 12:17 pm

最近、ユニリーバがポール・ポルマン氏の後継者を探し始めたという記事がありました。ポール・ポルマン氏は、サステナブル・リビング・プランを掲げ、大手グローバル企業のトップとして、事業の成長とサステナビリティの両立を推進している、サステナビリティ業界のヒーローです。他にも、ビジネスとサステナビリティの両立を目指している企業はありますが、ユニリーバほどの規模で、サステナビリティを前面に出して経営する企業は見当たりません。ポール・ポルマン氏は、この領域では、最も影響力のあるビジネス・パーソンと言って良いでしょう。ポール・ポルマン氏の後継者がどうなるかは、サステナビリティ経営の今後にも大きく影響します。

ユニリーバほどサステナビリティを前面に出していませんが、同じ欧州のグローバル企業としてCSVを進めているネスレは、今年95年ぶりに社外からCEOを招聘しました。ネスレの前CEOは、CEOが変わっても変わらない点として、「栄養・健康・ウェルネス」という戦略の方向性とCSV経営、「共通価値」を創造するという思想を挙げています。この点については、現CEOと長い時間をかけて議論を交わしたそうです。ネスレの場合は、CSV、長期視点の経営は企業文化として根付いており、CEOが変わっても、そこは変わらないでしょう。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2618#.WkReLxEUldg

ポール・ポルマン氏は、当然、サステナビリティ経営を継承する人材を後継者にしようとすると思いますが、ユニリーバは、今年、3Gキャピタルから買収を仕掛けられました。そうした資本の論理が影響を及ぼす可能性も否定はできません。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2826#.WkRbtxEUldg

それを防ぐためには、ポール・ポルマン氏の在任中に、新しいサステナブル・リビング・プランを作成し、さらに中長期的なコミットメントをすることなどが考えられます。サステナビリティ経営を継承するには、それが企業文化として根付くまで、続けていく必要があります。

ユニリーバのサステナブル・リビング・ブランドは、他のブランドよりも50%早く成長しています。また、ユニリーバの社員満足度が高く、90%がユニリーバで働くことを誇りに考えています。日用品業界で最も就職希望がある企業でもあります。また、ユニリーバの株主の70%が7年以上株式を保有しています。このように、ユニリーバの長期的成長を示唆するデータが沢山あります。

ユニリーバのステークホルダーも、ポール・ポルマン氏の後継者がポール・ポルマン氏の路線をしっかり継承するよう、そうした人財が後継者となるよう、プレッシャーをかけてもらいたいと思います。

(参考)

www.ft.com/content/9fc4e662-d11a-11e7-b781-794ce08b24dc

www.sustainablebrands.com/news_and_views/leadership/aaron_pickering/purpose_after_polman_how_poster_child_purpose_paved_way_fu

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